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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ③静岡:浜名湖~三重:四日市

アイスさんとのエール交換を果たし、意気揚々と走りだす。実際に脚が軽くなるのが不思議だ。

弁天島を越える。非常に天気が良い。今度観光で訪れたいものだ・・・と何回思っただろう。今回はここで進路を変え、鷲津方面へ進む。TOT直前に聞いた@tsumuri_f5さんの潮見坂回避ルートを試すためだ。潮見坂を通らずに、豊橋の岩屋下でR1に合流する。潮見坂を超えた場合よりも2kmほどショートカットが可能。

結論から言うと、このルートは東京→大阪の向きでは失敗だった。途中にある鷲津→新所原への上りがかなりキツい。逆向きならメリットもありそうだが、今回はちょっと無駄に足を使ってしまった。でも走ってみないとそれも分からないので良かったかな。ルート開拓もキャノボの楽しみなので。


さて、岩屋下からR1に復帰。この辺りで道路の右側を気にしてソワソワ。そろそろ聖地があるはず・・・。

6001.jpg


あったー!!

キャノンボールルート上にあるボウリング場「キャノンボウル」である。全くの偶然なのだが、キャノボ参加者の間では、この前で写真を取るのが慣例になっている。ここを通るのは何回目か分からないが、実は認識したのは今回が初めて。毎回スルーしていた。やっと聖地を拝めて感動である。

因縁の豊橋で右折し、ここからは本宿までゆるい登りとなる。キャノボの時は勢いで片付けてしまうが、地味にキツイ。本宿駅までたどり着けば、あとはしばらくのダウンヒル。直線で何も考えずに下れる。そして何も考えずに下れるということは・・・眠くなるということだ。走行開始から15時間あまり。そろそろ眠気が出てくる時間である。更に、腹まで痛くなってきた。予定外のコンビニ休憩2本と仮眠を入れる。寄ったローソンがウォシュレット付きだったのは僥倖であった。


15:20、ローソン岡崎栄町店に到着(333km地点)。あれだけ休んだが、まだ予定より10分早い。この段階でコレなら、往路は予定通りに行けそうか?そそくさと準備をして先を急ぐ。

16:00、安田団長の大阪→東京DVDで登場した「コメダ」の前でTwiterに報告を入れる。

  「只今、東海道キャノボ列車ばる子号は定刻通りに三河安城を通過しました。」
  
新幹線に乗っていると流れるアレ。新幹線だとここから名古屋までは一瞬、しかし残念ながら自転車だと一時間以上掛かるのだがw


豊明の自転車通行不可?疑惑の交差点は初めて回避ルートを使ってみた。


橋の歩道からスロープを降りて「豊明駅東」で合流するというルート。これが意外にスムーズ。直進したほうが早いのは確かだが、標識が気になる人はこちらを使ってもいいだろう。


16:36、ようやく名古屋市に突入。渋滞が始まってきており、気を引き締める。後少しで名古屋の中心部・・・という所で、手前のコンビニに見覚えのあるジャージが見えた。メイドさんジャージ!Basso乗りの@Yug_Reefさんだった。これから飛騨高山へ走りに行くらしく、その前に見送りに来てくれたとのこと。ありがたい。松田橋を左折すると、伝馬町の自転車通行不可区間。もう慣れているので、何も考えずに回避ルートをGO。地元民でも無いのにこのスムーズさは我ながらおかしいw 

17:05、熱田神宮前に到着。以前、名古屋→東京をやった時と同タイム。まだ全体工程の1/3なのに、少し飛ばし過ぎか?ここで@Yug_Reefさんとはお別れ。ありがとうございました。

木曽川を越える辺りで日が暮れた。木曽川の歩道はデコボコが酷く、トップチューブバッグからエネループを川に落としてしまったことがあった。というわけで今回は車道を行く。橋の上はそれなりに流れていた。渡りきった所で三重県突入。揖斐川を突破すると道が細くなる。我慢の時間が始まった。三重県、特に桑名のあたりのR1は片側一車線で路肩も狭く嫌な区間だ。更にこの連休は鈴鹿サーキットでF1も行われている。普段よりも混雑は倍増してるのだろう。

信号で停まったタイミングでTwitterを見ると、どうやら逆方向スタートのAzeさんが近くまで来ているとのこと。暗峠を越えて(しかも小径車で脚を付かずに)もうここまで来ていることに驚いた。対向車線に注意をしていると・・・小径車なのにやたら速い人が来た!服はキャノボジャージ。間違いない!


  「お疲れ様です!!」
  「おーーーーう!!」

  
  
と、エール交換なんだかよく分からない格好となってしまったが、何とか2人目のすれ違い成功。ちなみにこの直後に@hana586SLさんが追走していたらしいのだが、会えずじまい。残念。


18:46、マンガ喫茶マリオ川越店に到着(397km地点)。岡崎時点で10分貯金があったはずだが、6分遅れでの到着となった。やはり渋滞の影響はそれなりにあったようだ。

さて、ようやく最初の仮眠地点に到着である。キャノボなら勿論途中で寝たりはしないのだが、今回はまだまだ先が長い。どこかでちゃんと寝ておかないと続かない。このマンガ喫茶は、かつて@Suibyouanさんがキャノボをリタイヤした場所である。その時のレポートに「シャワー付きで、寝られる個室スペースがある」という記述があったので、今回はここを選んだ。

さっさと会員登録をし、シャワーへGO。Reskinを貼ってはいたが、やはり尻はヒリヒリする。シャワー上がりにボルダースポーツを塗りこみ、回復を促進する。こういった摩擦防止のクリームは股ズレ防止の効果もあるが、回復促進の効果もある。ロングライドの途中に宿泊する際には、風呂あがりに是非塗っておきたい。

そして個室へ行き、携帯のアラームを2時間後にセット。そのままPCも付けずに即寝落ちした。
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ④三重:四日市~大阪:梅田

2時間後、携帯のアラームで目を覚ます。Twitterをチェックすると、どうやら寝ている間にキクミミさん、ふぃりっぷさん、チャリモさんのパックに追い抜かれたらしい。そしてTOTコースに挑んでいた酔猫庵さんがパンクの神様に降臨されリタイヤ。さらにツイートを追いかけると・・・

  「東海道全体を雨雲が覆っている。。。みんな大丈夫かな。」
  「東京も雨になりました。明日にかけて天気は悪いみたいですね。皆さん気をつけて下さい。」

  
マジ?屋内にいるので全く気づかなかった。事前の予報では東海道全域、晴れ時々曇の予報だった。まさかこのタイミングで雨とは。ただ、天気予報を見ると数時間の内には雨雲が抜けそうだ。しかし完全に抜けるのは夜中の3時過ぎになりそう。現在21時半。さすがにそれまで止まっているわけにも行かない。


・・・行くか。

こんなこともあろうかと、前後の泥よけは付いている。スタート地点では自分以外に泥除けを付けていた人はいなかった。恐らく雨具を持っていたのも自分ひとり。このまま1000kmも余計な重量を運んだだけに終わるかと思ったが、ようやく活躍の舞台が巡ってきたわけだ。

正直雨天走行は得意ではない。しかし、せっかくの道具を試せるとあってワクワクしている自分も居た。まったくもってロングライドは格好の機材テストの場である。


22:20、小雨の降る中、マンガ喫茶を出発する。今回新調したレインジャケット、レインパンツの感触は良好だ。どちらも超軽量だが、ちゃんと雨具の役割を果たしている。買って正解だった。とりあえず前を走る3人に追いつくことを目標にペダルを回す。


信号で停まったタイミングで携帯を見ると、どうやらキクミミさんご一行は鈴鹿峠の手前に到着しているようだ。しかし・・・


  キクミミ「雨すげーよ コンビニから動けずTOT」
  ふぃりっぷ「目の前にあるルートインがおいでおいでって言ってる気がする」
  チャリモ「亀山雨宿りなう」

  

四日市は大して降っていない。この先が地獄ということか。


  ふぃりっぷ「ルートイン空き室ありませんでした…風呂も貸してくれず。外で凍えて寝ろってかー」
  
  
こんな山奥のビジネスホテルが満杯?・・・そうか、F1鈴鹿GPだ。この辺りの宿はF1の影響でどこも満杯らしい。結局彼ら3人は近くのコンビニで仮眠をすることにしたようだ。あの周辺で仮眠できそうなコンビニと言えば、ミニストップがある。きっとそこに行けば皆と合流できるはず。

雨脚は強くなってきたが、合流に向けて脚の回転数を上げる。凄い、ちゃんとした雨具を着れば雨でも不快感無く走れるんだ。雨は敬遠してきたが、これなら雨でも走れるかもしれない。・・・いや、もちろん晴れのほうがいいんだけども。

亀山バイパスは通らず、K28(旧東海道)を使用する。亀山バイパスは大阪→東京の向きでは路肩が広いのだが、逆向きは極端に路肩が狭い。旧道を通るほうが吉だ。大して時間も変わらないし。

亀山駅前を過ぎて、高速道路をくぐる。左手には先程話題に出てきたルートインが見える。確かに駐車場は車でいっぱいだった。今年からF1のTV放映はされていないが、それでも地域に及ぼす影響は絶大らしい。


00:25、ミニストップ亀山関木崎店到着(431km)。当初のプランだと、斜向かいのサークルKでの休憩予定だった。恐らくミニストップの方に皆居ると思い、店内へIN。・・・アレ、誰も居ないぞ・・・?イートインスペースはもぬけの殻。もう少し先の道の駅・関宿にも誰もいない。これはもう先に行ってしまったのかな?と思って携帯をチェックするも、


  キクミミ「雨で進めず、とりあえずあまやどりつつ仮眠します 本日の走行437km(-.-)zzZ」
  
  
という23:01のツイート以降、何の報告もない。

  「実はもう出発していて、自分を翻弄するための情報戦が繰り広げられているのか?!」
  
などと思い、必要な物だけ買って早々に鈴鹿峠に向けて出発。後から聞いた所、ご一行はこの時、夢のなかだったようだ。件のルートインの前にあるファミリーマートの屋外のベンチで寝ていたらしい。気温は13度、輪行袋にくるまっての仮眠だったとか・・・サバイバルだ。


さて、鈴鹿峠である。前回のキャノボでは特に辛くもなく登れたのだが、今回は何故かキツイ。強度も下げて、2時間寝たにもかかわらず、だ。体の芯が疲れている感じ。スタートから24時間が過ぎて疲労が一つのピークを迎えていたのかもしれない。えっちらおっちらと登っていると、不意に横の茂みが、


  ガサガサッ
  
  
と音を立てる。野犬か?鈴鹿峠に熊がいるという話は聞いたことがないけど怖いな・・・と思ったその時。


  ドドドドド
  
  
と、目の前を1~2メートルはある数匹の動物が横切っていった。・・・鹿!?さすが鈴「鹿」というだけあってか、未だに野生の鹿が大量に生息しているようだ。登りで良かった。下りで遭遇していたら落車は免れなかっただろう。夜の鈴鹿を越えるのは3度目だが、まさか鹿と出会うとは思わなかった。

鹿との遭遇で目が覚めた。が、今度襲ってきたのは低体温。気温は12度付近をウロウロしている。登りでも心拍が上がらず、体温が下がっているのが解る。400kmを越えるとコレがキツい。

結局34分掛かって登頂。キャノボの時より6分遅い。


  「イマココ:鈴鹿峠 http://t.co/FQJsAswy さてあと100km」
  
  
とツイートしておく。時刻は1:27。こんな夜中に何をやってるのだか。


前のジッパーを閉めて、下ハンドルを握って鈴鹿峠のダウンヒルに突入。雨で滑らないか心配だったが、路面はそこまで濡れていない。ただ、ものすごく寒い。体感気温は10度を切っている感じ。そしてロングライドで急に寒くなると訪れるのが眠気。これはヤバイと思い、土山まで下った所で対向車線のローソンへと逃げ込んだ。ここは大阪→東京キャノボで2回目の休憩で寄ったコンビニ。懐かしい。

おでんとホットカフェオレを買って、ほっと一息。しかしホットカフェオレを飲むとサコライド伊豆の思い出が頭を過るんだ・・・。ほんとあの日ほどホットドリンクを飲んだ日は無かったし。まぁ、寒いけどサコライド伊豆やフレッシュに比べたら大分マシだ。ストレッチをしてすっきりした所で出発する。


水口まで下ってくると大分人里っぽさが出てくる。そしてそろそろまたすれ違いイベント発生のはず。22時出発で大阪→東京キャノボをやっている日野ゲンスケさんが対向車線に現れるはずなのだ。ほどなくして、やたら明るい発光体が現れた。


  「がんばってください!」
  「はい!」

  
  
第3すれ違いイベント成功。先ほどまで強かった眠気もマシになった。


さて、水口を過ぎてからは本来とは違うルートを行く事に。計画段階では、昨年出来た新道路「栗東水口道路」を偵察するルートになっていた。しかし、この疲れで知らないルートを行くのは危険だと判断し、慣れ親しんだ東海道を行く事にする。EDGEさんが「ルート間違えてるぜ!」と五月蝿いが無視して先に進む。草津あたりでは深夜営業のラーメン屋に引き寄せられそうになったが我慢。


03:52、ローソン大津富士見台店に到着(490km地点)。本来なら大阪の守口市まで来てるはずの時間。マンガ喫茶でちょっと休みすぎたか。何故かTOT中なのにキャノボの言質を取ったりしていたしw ここのコンビニを休憩ポイントに選んだのは理由がある。前回の東京→大阪キャノボで、この店にはイートインスペースがあるのを知っていたのだ。ここでしばし仮眠だ!・・・と思ったら。


  ・・・イートインスペース撤去されてる・・・
  
  
ただただ無駄な広い空間がそこには残っていた。そりゃーないぜ。しかし、ここは最初に決めたチェックポイントの一つ。サポートカーが待っていてくれた。というわけで、サポートカーの中で15分ほど仮眠する。疲れは取れないが、眠気は飛ばせた。これで何とか大阪までは頑張れそうだ。



逢坂の関を越えて、京都にIN。今回は追分駅前からK35に入るルートは使わず、道なりにR1を行く。K35は意外とアップダウンがあってキツいのだ。深夜の時間帯に走るなら、多少信号は多くても平坦なK117を通るほうが得策である。六地蔵で右折し、観月橋から京都ショートカットルートへ。この道も慣れたものだ。ほどなくしてR1に復帰し、後は一路大阪を目指す。

久御山を過ぎ、木津川を渡った所で、前方にロード乗りが停車しているのに気づく。


  あれは・・・カレージャージ!


キャノボの盟友、As_LeRoiさんことあさぎりちゃんであった。迎撃するかも?という話は聞いていたけれど本当に来てくれるとは嬉しい。「しばらく前を引くよー」との事だったが・・・速いよ!!この期に及んで35km/hとか出ないから!「後ろ付いて下さい」ということで、自分が蓋をする。すみません、連続稼働時間が過去最長を更新してバテバテです。


7001.jpg



そして枚方市では、道路脇で犬速さんが待っていてくれた!カメラに手を向け一瞬だけれども挨拶を交わす。また力を頂いた。あさぎりちゃんとは守口あたりでお別れ。短い時間だったけれども、こちらも非常に力になった。


さて、ラスト20km。普通ならばそのまま直進し、蒲生四丁目の交差点を右折するのがキャノボの定石だ。しかし、今回は梅田新道到着前にやらねばならぬことがあった。荷物の受取である。

守口支店から転送してもらった先の大阪北郵便局は大阪駅の北側にある。通常ルートで行くと、梅田新道を通り過ぎた後に北上しなければならない。それでは距離が損だし、何より一旦梅田についたら着替えた上でしばらく休みたい。ならば、いつもとルートを変えて、大阪駅の北側から回りこんでみようと考えた。



守口市から大阪市に入ってすぐの今市交差点で右折し、中津方面へ走る。このルート、あさぎりちゃんはイマイチだと言っていたが、確かに信号の接続が異様に悪い。2回に1回は引っかかる。まるで銀座の信号だ。しかし予定からはもう既に3時間以上遅れている。ここで焦っても仕方ない。中津を抜けた所で地図を確認。しかし、目的地である郵便局と現在地点の間には大阪駅の貨物駅がある。ふと上を見上げると陸橋・・・これを渡れってか?550kmも走ってきて最後に担ぎで階段を上がることになるとは思わなかった。SPDで良かったかも。


中津の陸橋を降りると、やっと大阪北郵便局を発見!東京→大阪キャノボで荷物を受け取った思い出の郵便局だ。ゆうゆう窓口に行き、伝票を差し出す。

  「すいません、地下に荷物があるようなのでしばらくお待ち下さい」
  
と言われ、待つこと5分ほど。見覚えのある赤いリュックが現れた。良かった・・・コレがなければ帰りも同じウェアで走らねばならない所だった。教えてくれた犬速さんに改めて感謝する。


荷物を受け取ったら、ユルユルと福島の交差点を左折し、普段とは逆方向から梅田新道を目指す。時間は既に31時間30分を過ぎている。キャノンボーラーとしてはお笑いな数字だ。往復を意識するとこうなってしまうのだが。


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07:32、大阪・梅田新道に到着(548km地点)!31時間32分での片道クリア。目が死んでいるのが自分でも解るが、改めて写真を見たら本当に死んだ魚のような目をしていた。まぁそりゃそうなるわな・・・まだ半分なんだもの。

折り返し地点では、@cha_kazukiさん、@syokutwoさんが待っていて下さった。差し入れの補給食を頂く。ありがとうございます。


そして大阪市道路元標についたらやろうと思っていたことがあった。


7003.jpg


チャリで来た!!


7004.jpg


チャリで帰る!!


シンプルイズベストなネタだが、かなりRTされてニヤリ。



ともかく片道は終わった。残り半分。絶望感が両肩に重くのしかかった。
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ⑤折り返し地点:梅田新道

さて、大阪についた。とりあえずドロドロの体を何とかするため、荷物を持って近くのトイレに向かう。東京→大阪キャノボでも着替えた思い出のトイレ(笑)で着替えタイム。全身用のデオドラントペーパーで体中をフキフキ。そして片道お世話になったReskinを処分。まだ使えそうだったけど・・・。

コンビニで買った歯ブラシで歯磨きも。しかしトイレの鏡に映る自分の顔は出発時より大分やつれている。キャノボよりは遅いけれど、走行時間は変わらない。消費カロリーは似たようなもんだろう。本当にあと半分、走れるのか・・・?

Twitterでも書いたが、これまでせっかく走ってきた道を帰るのである。穴を掘らせ、その穴を埋めさせるという拷問があるが、正にソレだ。やる気はどんどん無くなっていく。


8001.jpg



とりあえずお色直し完了!往路はニコ生ジャージだったが、復路はキャノボジャージである。元標前で@cha_kazukiさん、@Syokutwoさんと記念撮影。ポーズは「これから東京行くで!」って感じで。お二人とはここでお別れし、サポートカーへと向かう。当初の予定ではすぐに折り返すつもりだったが、とてもそんな気力は起きない。恐らくキクミミさんご一行が到着するまであと2時間はあるはず。それまでは睡眠時間とすることにした。

梅田新道のファミリーマートで幕の内弁当とお菓子をいくつか購入して貪り喰う。食欲はまだある。それが救いだ。食べ終わってアミノバイタルを飲むと、ほぼすぐに寝落ちした。


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10時半、仕掛けておいたアラームが鳴って目覚める。携帯を広げてTwitterを見ると、どうやら既にキクミミさんご一行は到着している模様だ。駐車場からヨボヨボと梅田新道に向かう。不思議な事に脚の疲れが結構取れている。アミノバイタルを飲んだのもあるだろうが、復路用のレーパンに選んだ2XUのコンプレッションタイツが寝ている間に脚を回復させてくれたのかもしれない。

梅田新道には見覚えのある2人が。@Suna_君とpa4fik0君であった。pa4fik0君はなんばの健康ランドでリフレッシュしてからこちらに来たらしい。彼の記録は26時間50分。初挑戦でこのタイムは見事。次はやってくれることだろう。

2人によると、既に到着した3人は梅田の地下街でカレーを食べてるらしい。550km走ってきてカレーが食べられるのは、流石ここまで残った猛者たちである。食べ終わって上がってくるまでしばらく梅田新道でボーっとする。そして彼ら3人はこのまま続ける気なのだろうか?その選択次第では・・・



10時40分頃、3人が地上に戻ってきた。なんだか皆ハイである。


8002.jpg



せっかくなので、往路完走メンバー5人で撮影。左からチャリモさん、キクミミさん、ふぃりっぷさん、私、pa4fik0君。皆いい顔してる。なお、キクミミさんは世を忍ぶ仮の姿であるため顔出しNGw


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  「僕はここでリタイアしようと思います。ちょっと暗峠に観光に行こうかと・・・」
  
  
百戦錬磨のふぃりっぷさん、まさかの片道でのリタイア宣言。1200kmを知る男ですらこのコースは嫌になるということか。でもそこで暗峠って所が流石である。となると他の二人も・・・と思ったら。後の二人はやる気満々であった。


  片や、「ロングライドは1000kmから」と言い切る男。
  
  片や、初音ミクの姿でレース常勝の男(?)。


  
常識では測れない2人がまだファイティングポーズを取っている。となれば、主催である自分がやめる訳にはいかないだろう。それに、ここでやめたらタダのキャノボを7時間オーバーして完走しただけになってしまう。もしいつかリベンジするにしてもまた550km走らねばならないのだ。こんな機会はそうそう無い。



まず走りだせ、考えるのはそれからだ。



  「じゃぁ、僕はそろそろ行きます。」
  
  
口から自然と言葉が出ていた。


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10:48、復路スタート。・・・せめて名古屋までは行こうじゃないか。
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ⑥大阪:梅田~三重:四日市

いまだかつて、自転車で東京から大阪に来てすぐにトンボ返りした人は一人も居ない。こういう「誰もやっていない」ことに手を出すのはロングライドの一つの楽しみである。新雪に足あとを刻むように、ゆっくりと復路を走りはじめた。

天気は物凄く良い。気温も低すぎず高すぎず。おまけに追い風。最高のサイクリング日和だ。・・・これまで550km走って無ければな!

なんとかスタートしたものの、全く踏む気は起きない。メーター読み25km/hという超スローペース。これまで意識したことがなかった大阪城も桜宮橋から見えるくらいのポタリングペースだ。心構え的には「500kmの回復走」である。往路はR1ベースで行ったが、復路はR163~R25の紀伊半島横断ルートを使う。単純に同じルートを通ると飽きるので、気分転換のためだ。

関目からR163に入った所でReskinを張り忘れていたことに気づく。尻の違和感は予想したよりも無かったのだが、それでもまだあと500kmあるのだ。終盤に備えて手を打っておかねばならない。

11:32、デイリーヤマザキ四條畷蔀屋店で休憩(562km地点)。開始から15kmで休憩なんて、やる気がないとしか言いようがない。トイレでReskinを装着し、アイスを買ってしばしボーっとする。いきなり10分の休憩。


四條畷からは一つ目の難所である清滝トンネルへ向けての登りが始まる。実はこのルート、8月に来たばかりだ。TOTの試走として来たのだが、フロントをインナーに落とした所でチェーン落ち。直そうとしたら手がチェーンリングに巻き込まれて大出血。出発からわずか20kmでリタイヤとなってしまった。今回はチェーンキャッチャーを装着済み。二の轍は踏まない。

中野ランプから側道に入り、激坂を登る。生駒山系はどこを登ってもキツい気がする。

清滝トンネルは自転車通行禁止という覚えがあったので、右側の歩道に渡ってトンネルを通ることにする。・・・が、自転車通行不可の標識はどこにも無い。実は通っても問題がないのかもしれない。今回は既に対向車線にわたってしまったため、そのまま歩道を行った。そして出口でまた左側に渡る。これが難しい。いつまでたっても車が途切れない。結局3分ほど待ちぼうけして、ようやく対向車線に渡ることが出来た。

ここから10kmほど爽快ダウンヒル。飲み物が切れたので途中のセブンイレブンでドリンクを補給。この先はコンビニが少ないので補給食も多めに買っておく。

下りきった場所は木津川市だ。木津駅前で北に逸れ、木津川を渡ってすぐに東に曲がる。ここには確かサークルKがあったはずだが、潰れてしまっていた。場所的には悪くないと思うのだけど。キャノボの補給計画が立てづらくなるな。


さて、ダウンヒルの後にはヒルクライムが待っている。月ヶ瀬のヒルクライム3連発だ。一度は足が終わっているだけに登りは本当にキツい。惜しげも無くインナーローを使いまくる。

しかし、3本目の坂を登っている途中、バックミラーにちらつく影がある。気のせいかと思ったが、徐々に大きくなる影。間違いない、自転車乗りだ。地元ローディーだろうか?しかし、後ろから追いかけられると逃げてしまうのがローディーのサガ。無理は禁物のはずなのに、回転を上げて引きちぎりに掛かる。差を広げることは出来なかったが、距離を保ったまま頂上に到達。よし、なんとか逃げ切った。ここからは次のチェックポイントであるローソンまで一直線だ。


14:26、ローソン上野小田店に到着(616km地点)。とりあえずドリンクが切れているので補充。あと、固形物が食べたいなーと思い握り寿司を購入した。駐車場の縁石に腰を下ろし、さて食べようかと言う所で、1台の自転車が現れた。オレンジのK2T2ジャージ。まさか・・・


  「あれ~見たことある人がいるなぁ?」


間違いない、チャリモさんである。

後からサポートのおっちゃんによる写真のタイムスタンプを確認した所、自分よりきっかり10分後に、キクミミさん・チャリモさんは出発したらしい。「良かったらサポートカーで眠れますんで」と言っておいたはずだが、全く休まなかったようだ。というか、彼らも復路には同じR163~R25ルートを選んだことにちょっと驚いた。


  「あれ、キクミミさんはどうしたんですか?」
  「登りでは一緒だったんですけど・・・下りで千切っちゃったみたいです。」

  
  
ここでTwitterを確認すると、


  キクミミ「一時間のお昼寝の後、ファミマ伊賀三軒家に到着でござるニンニン」
  
  
どうやら途中のコンビニで休憩していたようである。行方不明にはなっていなかったようで一安心。


というわけで、ここからしばらくはチャリモさんとパックで行く事になった。実はこの後400kmずっと一緒のままだとは、この時思いもしなかったのであるがw


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梅田でサポートカーに忘れた反射ベストを装着して出発。往路はSportfulの反射ベストだったが、復路はブルベでお馴染み、AJ埼玉の反射ベストだ。やはりこれは軽い。視認性はSportfulの方が上な気がするがポケットへのアクセスがしやすいのがいい。


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ここからは加太へ向けての最後の登りが始まる。頂上の直前になるまでは1%以下の緩い登りが続く。風は向かい風。普通なら萎えるところだが、群馬生まれの自分的には一番パワーが発揮できるシチュエーションである。自分でも驚くほど軽快に登っていくことができた。

伊賀ICで、バイパスとの分岐を過ぎると交通量はぐっと少なくなる。


  チャリモ「そういえば10年以上前にここ通ったことがあるんですよ。
       バイパスにいつの間にか入ってて、警察に下道に降ろされて。
       しばらく行くとダートがあったような・・・」

       
その通り、この先には200mのダート区間がある。最後の登りを一気に登り、しばらくは爽快にダウンヒルができるが、そこから徐々に路面は悪くなり、ついにはダートになる。


9003.jpg


ダート。シクロクロスのチャリモさんはそのまま乗って行くが、自分は担ぎ。気分はシクロクロス。といっても短いのですぐに終わる。ここを越えてしまえば、もうすぐ関駅だ。路面の悪いダウンヒルをこなしていくと、R25とR1の合流点に行き当たった。

  
  チャリモ「え、もう着いたんですか!?伊賀越え速いなー!!」
  
  
この時点で復路出発から大体5時間。キャノボならば達成できないようなペースだが、確かにR1を通ってくるより遥かに近く感じる。実際距離もR1使用時より20kmも短い。


  baru「帰りは亀山バイパスを通ります。」
  チャリモ「え、あそこ通れるんですか?」
  baru「通れます。問題無いですよ~」

  
  
東京→大阪の方向では路肩が狭いこともあって自分は亀山バイパスを使わない。しかし、大阪→東京の向きでは路肩も広く、信号の少なさ、路面の綺麗さから積極的に使用する価値がある。しかも大阪→東京では、全編ダウンヒルだ。気持よく駆け抜け、あっという間に井田川駅近くの亀山バイパス入り口に到達した。往路では雨にやられていたこの辺り、それもあってか本当にワープしたような錯覚さえ覚える。

そして四日市手前で、新ルートを開拓。内部駅近くから伸びるK407である。こちらのルートを使うと、ほんの数100mだがショートカット可能。更に信号が少ない。東京→大阪の向きでは対向車線に渡る回数が増えるため使う意味はあまり無いが、大阪→東京の向きでは使う価値がある。これは薄軽さんから見せてもらった「チャリンコひと漕ぎ 東京~大阪」という本に書いてあったルートだ。この本は正にキャノボ攻略本であるので、もし見かけたらぜひ確保して欲しい。ていうかこの本、私が欲しい。

9004.jpg


17:05、ミニストップ四日市浜田町店に到着(674km地点)。なんとか日が暮れる前に四日市に到着することが出来た。


3度目の夜が、始まる。
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ⑦三重:四日市~愛知:豊橋

四日市から先の道は夕方+F1効果の渋滞。思うようには進まないが、今更焦っても仕方ないのでマイペースで行く。

この辺りは淡々と走っていてあまり記憶が無い。抜け道もなければ近道も無し。気がついたら揖斐川・木曽川を越えて愛知県に入っていた。弥富~蟹江も特筆すべきことはなし。

18:44、2度目の名古屋突入。ここは人より車の偉い街。気を引き締めないと。そして名古屋と言えば、有名なキャノボ撮影隊の一人、八九さんの本拠地だ。名古屋を抜ける際、なんと動画を取ってくださっていた模様。その映像が、これだ・・・。




客観的にフォームを見ると体幹がブレていてアレである。


19:21、熱田神宮前交差点を突破(710km地点)。梅田新道から8時間と33分。この距離にしては悪くないペースだ。これも二人でツルんで来たからな気がする。一人だともっと休みが増えていたに違いない。そして伝馬町の交差点手前で信号を渡り、陸橋を迂回。なんと踏切が閉まっているではないか。珍しい。キャノボだったら焦るところだが、今回はもうそこまでタイムを気にしていないのでゆっくり待つ。この隙に携帯を見ると、キクミミさんは四日市でパンクしたとのツイート。パンクの神様降臨か。自分も気をつけないと。


松田橋を曲がり、一路南下開始。次の休憩ポイントの安城のコンビニまでは20kmほどだ。ここでずっと気になっていたことにツッコミを入れる。


  baru「チャリモさん・・・手痺れません?」
  
 
彼の自転車にはバーテープが巻かれていない。上面フラットなハンドルに素手である。1000kmクラスを走るというのに、だ。自分なんてSPECIALIZEDのRoubaixバーテープに、SPECIALIZEDのBG Glove。さらにインナー手袋も入れてる。対極だ。


  チャリモ「バーテープのデコボコで手が擦れるんですよね。
       グローブも同様で。
       完全にフラットにすれば擦れないはずなんです。」

       
       
なるほど。一理あるかもしれない。でも末端の冷えやすい自分には真似できない。


20:39、セブンイレブン安城東栄町に到着(734km地点)。腹が減ったので、ガッツリと補給。冷やし坦々麺にいちごオレ。


  チャリモ「その組み合わせ絶対合いませんよねw」
  
  
と言いながらもチャリモさんも全く同じ組み合わせで買っていたのが可笑しかった。言うまでもないが、この組み合わせは超絶に合わないw 完全にカロリーを取るだけの組み合わせである。



さて、次の目的地は豊橋のスーパー銭湯。本日の終着点だ。チャリモさんは携帯のシュラフがあるらしく、豊橋では止まらずにどこかで仮眠するという。ここまで約150km連れ立って来たが残念ながらお別れ・・・と思ったら。


  チャリモ「次に止まる極楽湯ってホテルか何かですか?」
  baru「いえ、スーパー銭湯ですよ。」
  チャリモ「あ、じゃ誰でも入れますよね。
       やっぱり僕も泊まります!」

       
       
ということで、パック継続が決定。30km離れた極楽湯に向かう。頭の中は風呂と睡眠一色。実はこの間、グロス23km以上出ている。ココに来てキャノボペースで走れたのは風呂と睡眠への執念が理由かもしれない。



22:35、極楽湯 豊橋店に到着(770km地点)。サポートカーに自転車を固定し、一目散に風呂へ!最後に風呂に入ったのは・・・家をでる前だから既に40時間以上前。シャワーは浴びたが湯船が恋しい。速攻で服を脱いで体を洗って湯船へ突撃!


   ぷはぁぁ~~~~・・・・
   
   
よく分からない声が出てしまう。ずっと緊張状態にあった筋肉がほぐれていく感じ。今までで一番気持ちのよい風呂だったかもしれない。とりあえず体中を湯船の中でマッサージ。ここで疲れを抜くことが出来れば、完走が見えてくるはずだ。

いつまでも湯船に浸かっていたい衝動に駆られたが、10分くらいで上がる。風呂も大事だが睡眠も大事。まだ湿っているレーパンとジャージを着直して、仮眠所へ。

仮眠所はただの畳の敷き詰められた10畳ほどのスペースだった。それでも疲れきった体には天国。寝転がるとまたよく分からない声が出る。ブルベでは、屋根付きのバス停を「帝国ホテル」と呼ぶことがあるそうだが、それならここはさしずめ5つ星ホテルか。寝っ転がって数分、意識はすぐに遠のいた。


-----


目覚めると、チャリモさんが出発準備をしている。2時間ほど眠れたか・・・。時刻は25:30。このスーパー銭湯は26:00で閉まるため、他の客も帰り支度を初めていた。サポートカーから持ってきたエアーサロンパスをアキレス腱と太腿に吹きつけ、靴下を履く。さすがに筋肉痛が辛い。もう800km近くも走っているのだ。寝る前にアミノバイタルは飲んだが、さすがに効きも悪くなってきていた。


外に出ると、かなり寒い。時刻は26:00。ウインドブレイカーを着こみ、体を温めるためにストレッチ。よーし、そろそろ行くかな・・・と思ったその時。我々の目の前を1台のロードバイクが颯爽と通りすぎていった。


   ・・・キクミミさんだ!!
   
   
いつの間に!?さっきTwitterをチェックした段階では「刈谷のスーパー銭湯にいる」とあったはず・・・。


  チャリモ「やられましたね・・・
       高度な情報戦が展開されてたんですよ!!」

       
       
な、なんだってー!!(AA略


  baru「とりあえず・・・追いますか!!」
  
  
タイム差は1分。相手は電子の妖精・初音ミク。

真夜中の追いかけっこの幕が切って落とされた。
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Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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