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Fleche2012(阿賀野→犬吠埼)~③湯野上温泉~白河

■ルート


■レポート
結局17時までたっぷり休んでPC2を出発。日が暮れてきて気温も下がっている。ダウンヒルが苦手な自分としては、極力夜のダウンヒルは避けたい。頂上の羽鳥湖までは20km程度。ゆっくり登っても1時間20分程度だろう。今日の日没は18時15分付近。微妙に間に合わないが、日が落ちてもそれなりに明かりはあるはずだ。


  マリオ「下りに入る前に羽鳥湖の道の駅がありますから、そこで待っててください」


と言われ、頂上まではフリーライド。ゆっくり登ると体が冷えるので、出来る限りギヤを掛けて登る。・・・が、ほどなくして白いモノが舞い始めた。

IMG_1990.jpg

・・・雪だ。降らないって言ってたけど、降ってるじゃないか!でも、路面はドライ。通り雨ならぬ通り雪程度だろうと思い、先を急ぐ。

途中、長いトンネルが。「蝉トンネル」というらしい。トンネルの中は暖かい。サコライド伊豆での、「トンネルで寝た事件」を思い出した。確かにこの状況だとちょっとトンネルの中で休みたくなるわなぁ・・・。

そして800mあるトンネルを抜けるとそこは・・・


IMG_1992.jpg

―――吹雪だった。

またこのパターンかよ!!思わずGLAYの「Winter,Again」を口ずさみたくなるような降り方。しかもトンネルの入り口とは異なりは路面もウェットになっている。


6917917626_6c9502deab_o.jpg
・・・今度こそヤバいのではないか。標高で言えば頂上まではあと200mある。この段階で路面がウェットということは、下りに入る頃には凍結している恐れがある。これは戻った方が賢明・・・と思って振り返ると、3人が追いついてきた。3人もこの雪を前に驚いている様子。


  baru「さすがにこの雪だと無理でしょう。降りませんか?」
  アーツ「もうすぐ道の駅ですし、そこで無理そうだったらギブアップしますか。」



道の駅があれば、その周りに宿泊施設くらいはありそうだ。まぁ、そこで一泊して帰るのも悪くない。元々、スタートすらしなかったはずなのだ。ここまでよく走ったよ。明るくなってからゆっくりと下って輪行でナイスプレイス・銚子を目指せばいい。


*IMG_1993.jpg

しかし酷い雪だ。気温も氷点下に下がり、登りでもツルっと行きそうになる。それでも道の駅まで行けば解放されるのだ。残念だが、あと少しでFlecheもフィナーレを迎えることになる・・・と思っていた。しかし、この後思いも寄らない事態が待っていた。


IMG_1999.jpg

規定ルートが工事中・・・通常のブルベであれば試走があるわけだが、試走をしていないFlecheはこれが恐い。しかも山の上でこれが起こるなんて最悪にも程がある。


  マリオ「困りましたね・・・道の駅はこの工事中の道の先にあるんですよ」


・・・てことはギブアップできない・・・?


  マリオ「すぐ近くに湖畔の旧道があるのでそこを通りましょう。」


そして案内された道が・・・これだ。


IMG_2001.jpg

いやいやいやいやいや!!!めっちゃ凍ってますがな!「旧道」と聞いただけで嫌な予感はしたけれど、想像以上のツルツルっぷり。どれくらいツルツルかと言えば、普通に歩いただけで滑るくらい。なのに、全く躊躇せずにその道を進んでいく私以外の3人。しかも談笑しながら。静かな夜の山に彼ら3人の笑い声だけが響く。


・・・一体どうなってるんだこの人たちは・・・。頭のネジ外れてるってレベルじゃねーぞ!

確信した。ロングライドで怖いのは天候でもコースでもなく、同行者である。


かといって置いてかれても困る。結局の所、進むしかないのだ。なるべく新雪の上を辿るように走る。ウェットグリップも安心なGP4000Sを履いてはいるが、凍った道でのグリップ性能はどうなんだろう?などと考えて気を紛らわせないととても冷静ではいられない。

そしてどんどんと深くなる闇。確かに普通の夜のロングライドに必要十分なライトは持ってきたつもりだが、この路面では明らかに足りていない。少しでも進む路面を間違えれば即コケる。速度は10km/h以下だった。


IMG_2003.jpg

なんとか凍結した旧道を抜け、本道に復帰。アーツさんのブレーキには雪が詰まって氷の塊が出来ていた。ブレーキを殺された状態でよく走ってこれたものだ。
ま、そんな思いもここまで。あとは少し本道を戻って道の駅でリタイヤだ!こんな恐い思いもう沢山だぜ・・・と思ったら。


  マリオ「道の駅の営業時間、そういえば18時まででした・・・」


・・・嘘でしょ・・・嘘だと言ってよバ(ry

気温は-3℃。白河方面の道は完全にアイスバーンとなっている。普通の雨天でコケる自分がこんな所下れるはずが無い。


  マリオ「ここにいても凍えるだけですし、白河まで下るしかないですね」
  アーツ「だそうですけど・・・どうします?」



いや、どうするもこうするも!!もう選択肢無いじゃないか。退路を完全に絶たれた状態で「どうする」って・・・どうしてこんなになるまで放っておいたんだ・・・。リタイヤするチャンスは何度もあったはずだ。そのたびに「とりあえず先に」という言葉に流された結果がこれだよ!断固として反対しておくべきだった。


真っ暗。
アイスバーン。
吹雪。
気温は-3℃。
しかも、しばらく下ると九十九折になる。


――この条件で苦手なダウンヒル。


どこからどうみても死亡フラグしか無い。もう遺書でも書くべきか。思えば短い人生でした。ああ、せめてリア充になりたかry


しかし、ここに居たら冗談抜きで遭難するだけである。残された選択肢は残念ながらこの死地に足を踏み出すことだけなのだ。覚悟を決めるしかない。



  baru「すみませんが・・・防寒具とライトがあれば貸してもらえませんか。」


先ほどの羽鳥湖の旧道で、明らかにライトのスペック不足が露呈した。このまま凍結のダウンヒルなんて絶対無理だ。その点、今回有難かったのはホラフキーさんの存在である。遅くなったが、ここで彼の自転車を紹介しよう。


IMG_2004.jpg

名づけて「光害一号」。GENTOSの閃×6にプラスしてバーエンドにもライト×2。そしてハブ軸にはDosunA2。遠くから見るとバイクが走っているように見えるほどの明るさ。夜間にはコレ以上ないほど頼もしい存在である。

それに比べて自分の自転車はあまりにもライトが頼りない。というわけで、「僕の顔をお食べ」といった感じで、ホラフキーさんのDosunA2をお借りすることに。これ一つでも街中であれば十分なのだが、真っ暗な凍結路面ではそれでも不安が残る。

更にアーツさんがウインドブレーカーを余分に持ってきていたので、貸していただく。この時、既に着ていた枚数は6枚。7枚目を羽織り、いざダウンヒルへ。



IMG_2005.jpg

ホラフキーさんの光害一号を先頭に、皆走りだすが・・・速いよ!とてもじゃないが自分はスピードを出す気になれない。そりゃそうだ。ちょっとミスれば大怪我が目に見えている。肉体的な限界に挑戦するのは嫌いではないが、チキンレースのようなことは極力したくない。GPSの記録を見ると、ダウンヒルなのに自分の移動速度は10km/hを割っていた。

何故僕はこんな所を走っているのだろう。頭に渦巻くのは後悔ばかり。そうこうしているうちにも、3人のテールライトは遠ざかっていく。

羽鳥湖から白河までは20kmある。ずっとダウンヒルだ。斜度はそこまでキツくないため、雪がない昼ならば爽快なダウンヒルを楽しめるだろう。しかし、この状況では長い長い地獄への一本道にしか見えなかった。ロングライド中、本気で泣きそうになったのは今回が初めてである。

途中、工事の信号で止められる。手先の感覚も足先の感覚もない。気温は-3℃だが、下りなので体感温度はもっと低い。他のメンバーに話しかけられても何も答えられないくらい消耗している。この状況でも他3人は談笑している。もう訳がわからない。

そして工事箇所を過ぎると九十九折の始まり。グリップなんて全然しない。どう考えてもロードで降りる路面じゃない。



一体何分経っただろうか?ずっと白かった路面が灰色にいつのまにか変わっている。

  ・・・まさか、ドライ路面!?
  
お懐かしや、40kmぶりのドライ路面である。


  ・・・もう滑る心配しなくていいの?

     ・・・ダンシングしても大丈夫なの?


   「生きているって素晴らしい!!!」
   
   
前方に見えた白河の街と新幹線を見て、思わず叫んでいた。人生で一番限界に近づいた数時間だった。


(つづく)
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趣味はフレッシュ千葉 観戦(^^;)

福島県の道路管理課ホームページにはシッカリと掲載されていました。残念~(>_<;)

県037白河羽鳥線 24.天栄村羽鳥3.5km ダム堤体損傷 全面通行止 2011/03/11 15:00から当分の間≪震災≫H24年度内に解除予定 迂回路:国道4号、国道118号、国道294号

次回、フレッシュ。今回、チーム愛が育まれた同一メンバーで行くのか・・ちょっとワクワクします♪(^^;)v
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Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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東京→大阪:23時間18分
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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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