サコライド伊豆430 ④眠気とのバトル&夜明け

松崎の町を抜けると、再びの山岳ステージ。何度かのアップダウンを越えた所で、集団に異常が発生しました。

アレだけ元気に先頭を引いていた将軍さんが遅れ始めている・・・!?そして、先程までハンガーノック寸前だった261さんも調子が悪そう。序盤の無理のツケが来たのかな?と思ったら、二人揃って、


   「眠い!」
   

雪山で「寝たら死ぬぞ!」という使い古されたシーンがありますが、どうやらアレは本当みたいです。原理は解りませんが、寒い→体温奪われる→体力消耗する→体が休息を求める・・・って感じなんでしょうか。そんな時、目の前に現れた1kmほどの黄金崎トンネル。中はほどよく暖かく、冷え切った体をつかの間癒してくれます。


  将軍「・・・ここ、寝られそうだよね。」
  261「・・・そうですね。」

  
  
!?

そう言うと、おもむろに歩道の凹んだ部分で寝始める二人。こ、これがブルベ人という奴なのか。バス停やコインランドリーで寝るという話は聞いていたが、トンネルは前代未聞。反応に困るシティボーイ(笑)約2名。「先に行ってていいよー」との事だったので、次のコンビニまで行って休んでいることにしました。


  baru「いやー、しかし本当にトンネルで寝るとはね・・・」
  Miagi「きっとオジサマ達は寝ないと持たないんですよ!!w」



などと返すMiagiさん。直後にクリート外れなくてMiagiさん立ちゴケ。オイオイ、人のことを言えないぞw

・・・むぅ、皆いい具合に限界に達してきているな。こんなこともあろうかと、スタート直前まで寝てた私はまだまだ冷静でした。まだスタートから13時間しか経っていないわけですが、真冬のロングライドというのは想像以上に体力を奪われるもののようです。

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しばらくして追い付いてきた2人と合流し、コンビニを出発しました。深夜に男4人で恋人岬の鐘を鳴らして虚しい気分を味わった後、CP5・土肥の花時計に到着。せっかくの花時計なのに全く何も見えない・・・。一山越えて、戸田の港でホットココアを飲みつつ休憩。またおもむろにベンチに横になる将軍さん。寝たら死ぬぞ!w

戸田の先には西伊豆最後の難関・井田の登りが待っています。ココら辺は10%は当たり前、時折14%にもなる激坂が出てくるかなり辛ーい区間。スタートから17時間、さすがに私も眠くなってきました。でも休めるようなファミレスやイートイン付きのコンビニなど、西伊豆にあるわけもなく・・・ひたすらペダルを回し続けます。

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出逢い岬で完全に夜明け。天気は快晴でした。こりゃー箱根は放射冷却で極寒だなぁ・・・と若干頭に嫌な予感が過ぎりましたが、気にしないことにしました。ここまで来たらどんなに過酷でも関係ない!


そしてラストの井田トンネルへの登りで、またしても集団に異変が。一番ロングライド経験が少ないはずのMiagiさんが下ハンドルを持って加速。そのままトップに躍り出て先頭を引き始めるどころか、一人逃げ開始。彼の中で何かが覚醒したんでしょうか。きっと、サイヤ人は死にかけたところから復活するとパワーアップするっていうアレですね。エクストリームロングライドは人を急成長させるようです。


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Miagiさんが先頭のまま、CP6・三津シーパラダイス前に到着。「これで"みと"って読むんだ」と、地元261さんの解説。神奈川県民的にはシーパラダイスといえば「八景島」なんですが、三津の方が元祖みたいですね。というより、経営母体は同じ系列水族館らしいです。ここでも、オープン準備をしている水族館従業員の皆様の「なんだコイツら?」的な視線を頂きました。我々にはご褒美です。

考えてみればトンネル後のコンビニからノー補給で来たので、すっかり空腹。久々に現れたセブンイレブンで休憩タイム。ハンバーガーを頬張っていると、足元に近づいてくる影。

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前回伊豆半島一周した際に出会ったにゃんこ。相変わらず太ってんなー。完全にこのコンビニの招き猫となっているようです。


ここまで来れば伊豆半島も残り僅か。ショートカットして三島に行きたい気持ちをグっと抑えて、規定ルート通り沼津の街中を目指します。狩野川に掛かる三園橋を越えると、そこは東海道。慣れ親しんだキャノボルート復帰で、テンションの上がる一行。ただし、ここで一人だけブルーになってる人が。

  「すぐそこ、勤め先なんだよね・・・」
  「ここからあと5分で家なんだけどw」


三島在住の261さんである。彼はキャノボでは、東京→大阪は経験済みですが、大阪→東京の経験は無し。東京→大阪キャノボの時は序盤で家の前を通り過ぎるわけですが・・・今回は300km走ってから家を通り過ぎることになります。ゴールが自宅ではないロングライドではよくあることなんですが、この状況で家の前を通り過ぎるのは辛いだろうなぁ。まぁ、いずれ大阪→東京キャノボをやる時のためのシミュレーションと思ってくださいませませ。


待ち受ける箱根の登りに備えて、三島デニーズで大休憩。皆でモーニングセットを食べた後は机に突っ伏して睡眠タイム。実は、ロングライドの途中で仮眠するのはこれが生まれて初めてです。人間、疲れているとどこででも寝られるものなんだなーと。寝ると再起動が大変かな、と思ってたんですがそれほどでもなかったのは新発見でした。しかし、小汚い男4人が椅子で爆睡する様はさぞ滑稽であったことでしょう。
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群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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