大阪→東京 ①梅田新道→鈴鹿峠

川崎から大阪へは一度通して走ったことがある。しかし、大阪から東京の方向で走ったことがあるのは箱根より向こうだけだ。道案内のEdge705だけが頼り。

日曜夜の大阪の中心街を駆け抜けてゆく。最初は信号が多いが、ここは黄信号でも落ち着いて止まる。キャノボに限らずこういった「耐久ライド」は大人の自己責任の遊び。紳士的に、かつ安全に。そうあることが大切だと思う。まぁキャノンボールの由来は何でもありの非合法レースなんだけど。
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地図でしか見たことのない「蒲生4丁目」交差点を左折し、北へ向かう。夜の京阪国道(R1)は交通量もさほど多くなく走りやすい。信号の接続もよく、スピードが乗る。寝屋川、枚方と抜け、出発からジャスト一時間で京都府へIN。想定より大分速い!やはり都会は夜中に抜けておくに限る。

京都に入ってからは、抜け道の入り口を気にし始める。当初のプランでは、R1でそのまま京都市街を抜けるつもりだった。しかし、大阪へ来る電車の中で地図を見ると、大分遠回り。ルートラボによると久御山~山科で4kmも違う。時間にすれば10分ほどは違うだろうか。この差がこの先効いて来るかもしれない。Edge705に入れたルートは京都のままだったが、イチかバチかまとめWikiに載っていた「京都抜け道」を使うことにした。

一応GoogleMapで抜け道の入り口は確認していたので大丈夫と思っていたが・・・夜なのでどこで曲がればよいか全然解らない。「ここか?」と思ったところで適当に横道に入る。今確認してみると、本来曲がるべきところの300m手前。細かい道に沿って、高速道路の下を抜ける。確か、ここから観月橋駅方面へ抜ける道があるはず・・・しかし辺りは真っ暗。全然道はわからない。途方にくれていると、遠くに闇に浮き上がる車のヘッドライトが見えた。・・・車が走ってるということは結構広い道のはず。しかも方角から見ても東西に走っている道路のようだ。あそこが目指す道路か!


こうしてなんとか抜け道ルートに復帰。多少時間はロスしたものの、ショートカット成功!観月橋駅前を通り過ぎ、六地蔵からK117で山科を目指す。

山科駅前を右折すると、まもなく逢坂に突入。序盤なので体力ゲージはMAXだが、ここは意識的にマイペースで登る。ピークを越えて下りきると琵琶湖県!・・・じゃなくて滋賀県の大津。夜中なので琵琶湖は全然見えない。ここまできっかり2時間で57kmを走りきった。そろそろ休憩かな~ということで、膳所駅前のサンクスで1度目の休憩を取る。買ったのはおにぎりとウイダーinゼリー(ミネラル)。脚がつりやすい体質のため、ミネラルで先手を打っておく。

片手で補給しつつ、片手でTwitterに書き込みを入れる。

  「大津なう。最初の休憩。」
  
書き込みながらも、ふくらはぎと股関節のストレッチ。こういう小さい積み重ねが後々効いて来るものなのだ。



草津よいとこ・・・ではない方の草津を過ぎると、徐々に明かりは少なくなる。信号も点滅状態になっており、フリーパス状態。黙々とペダルを回す。風はなく、実に走りやすい。

甲賀市を抜けると、徐々に道の斜度が増す。第一の難関・鈴鹿峠のはじまりだ。だがその前に、走行距離が100kmを超えたので土山のローソンで2度目の休憩。今回はおよそ50kmごとの休憩を取る作戦で行くことにしていた。ここまでの経過時間は3時間40分。グロスのAveが27km/hを越えていることに自分でも驚いた。

改めて鈴鹿峠に突入。土山を過ぎると街灯もなく真っ暗。ハンドルに取り付けたライトだけが頼り。ふと空を見上げると、満天の星が広がっていた。そういや夜中に田舎を走るのって初めてだ。ブルベに参加してる知人が、

  「夜中の山を走るのもなかなか楽しいよ」
 
と言っていたが、その感覚が少しだけ解った気がした。



・・・しかしもうすぐ鈴鹿峠のはずなのに、いつまで経っても緩い坂ばかりで本格的な登りが出てこない。暗闇で平衡感覚が狂ってるんだろうか?そんなことを考えていると、眼前にトンネルが見えた。

  「鈴鹿トンネル」
  
峠だ!・・・が、あまりヒルクライムをした実感もなかったし、峠はトンネルの中。もう少し気分が盛り上がるものだと思ったが、これまでに走った中でもTOP3に入るがっかり峠だった。
ま、何にせよ峠は超えた。しばらくは下り。遠くに立ち並ぶ煙突の方角を目指し、一路夜の峠を駆け下りた。
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プロフィール

ばる

Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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