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BRM919宮城1000 プロローグ

2015年8月20日、PBPゴール当日の夜。パリ郊外のとあるホテルでパーティーが開かれていた。PBPの日本人懇親会である。

20時を回ってもまだ明るいテラス席で、こんなお誘いを受けた。

  「baruさん、ランドヌール宮城の1000kmブルベに出てみませんか?」
  
声の主は、YO-TA(@wonrderingdays)さん。ランドヌール宮城のスタッフを務められているお方だ。まだ若干席に空きがあるようで、声を掛けてくれたということらしい。宮城1000は2年前にも開催されたが、今回のコースもほぼ同じとの事。たしか、前回は台風が直撃して大変なことになったはずだ。

  「面白そうですね、でもちょっと考えさせてください。」

つい数時間前に1200kmを走り終わったばかりなのに、さすがにここで「1000km?走るよ!」と即答をする気力は起きなかった。地震被害のあった三陸海岸地域を走って東北を一周するというコースは興味深かったが、一旦は答えを持ち帰ることにしたのだった。

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日本に帰国後、Audax Japanのサイトを閲覧中、以下のページに目が留まった。

  Audax Japan: ランドヌール5000
  http://www.audax-japan.org/Randonneur5000.html
 
「ランドヌール5000」とは、認定走行距離が4年間で合計5000kmに達したランドヌールを称える賞のこと。ただ5000kmを走るだけではダメで、以下の要件を満たす必要がある。


  ・ACP認定BRM全シリーズを完走すること
   (200、300、400、600、1000km)
  ・PBPを1回完走すること
  ・Flecheを1回完走すること



これらを4年間の範囲で満たすことが出来れば、晴れて受賞となる。今回PBPを完走したことで、実は1000kmブルベを一回完走すれば「ランドヌール5000」の認定を受けられる所まで来ていたのだった。

1000kmブルベは楽ではない。しかし、あと1本のブルベを走るだけで受賞できるならば、やらない手は無い。

同日開催の、オダックス埼玉の1000kmブルベ「アタック八甲田」とも迷ったが、やはりここは直接お誘い頂いた宮城さんにお世話になるべきだろう。こうして、「宮城1000」にエントリーしたのだった。

(つづく)
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BRM919宮城1000 準備編

エントリー時には気付いていなかったが、このブルベは21時スタートだった。

夜スタートのロングライドというのは難易度が高い。人間、体内時計の働きで眠くなる時間は大体決まっているもの。私の場合は深夜0~1時と、明け方付近に眠くなる。大抵の夜スタートのブルベは、朝スタートのブルベよりも「眠くなる時間帯」を過ごす回数が増えてしまうのだ。

対処法はいくつかある。

 ・スタート直前まで寝ておく
 ・眠くなりそうな時間帯に通るエリアに、寝られる場所があるかを確認しておく

 
今回はスタート地点横に「ゆーチェリー」というスーパー銭湯がある。ここには有料で借りられる個室があるので、予約。スタート直前までここで寝る算段を立てた。

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また、今回のブルベはルート上に数多くの道の駅がある。道の駅は大抵仮眠できる場所があるので、名前と距離を纏めたリストを作成しておいた。これで眠くなっても大丈夫なはずだ。

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装備は基本的にPBPを装備を踏襲。ただ、フロントバッグを導入したのが大きく違う点である。今まで「フロントバッグ?空気抵抗デカそうだし、重いじゃん!」と思っていたのだが、PBPの最速選手が使っているのを見て試す気になったのだった。我ながらミーハーであるw


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今回はコンビニの無い区間が多いと聞いていたので、お菓子を大量に持って走る作戦。おのずとコンビニによる回数も減らせるはずだ。

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睡眠計画もPBPを踏襲。同じ夜スタートの1000km以上なので、計画の流用は可能だと考えた。

1泊目は、470km地点の「久慈健康ランド」。2泊目は、800km地点の「こまち健康ランド」、元気があれば840km地点の「にしめ健康ランド」まで。あとは細かい仮眠で最後まで持つ……はず。ちなみに、宿泊地点の距離はPBPにおける往路のLoudeac(448km)、復路のLoudeac(780km)と同じくらいの距離とした。

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久々に行ったのは「セルフドロップバッグ」。今回の宮城1000はドロップバッグサービスは無いので、自分で手配を行う必要がある。そういった時には、地方の本局に荷物を「局留め」で送るという技を使う。

調べてみると、670km地点の弘前郵便局には24時間開いている「ゆうゆう窓口」があった。着替えやサプリメントを入れたバッグをスタート前日に弘前郵便局に送付。これで、少なくとも670kmは走らなければならなくなった。

(つづく)
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BRM919宮城1000 スタート前

CPMH7kDUYAAidmI.jpg

9/18に有休を取り、終電で山形入り。

本当は当日入りをしたかったのだが、シルバーウィーク初日の午前中の新幹線が開いているはずがない。仕方なく寒河江に宿を取り、前日入りをすることになったのだった。

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取れたホテルは、ゆーチェリーと同じ敷地内にある「チェリーパークホテル」。寒河江の夜は若干肌寒かったが、源泉掛け流しの温泉効果でぐっすりと眠ることが出来た。

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翌朝、自転車を組み立てて寒河江の街を散策。寒河江公園という展望台に登ってみた。ここから見える街はどこの街だろうと思い、検索してみると「天童市」らしい。天童市と言えば、ご当地ラーメンである「鶏中華」があったはず。


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15km走り、鶏中華の元祖である「水車生そば」へ。そばつゆに近いスッキリとした出汁に、加水率高めの麺、そのうえに鶏の煮物が乗ると言うスタイルであった。美味い。


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食後は「ゆーチェリー」で風呂に入り、予約しておいた個室へ。13時間~17時半という半端な時間ではあるが、3時間半は寝ることが出来た。

個室を出た後も、ゆーチェリーの待合室でグダグダ。すると、背の高い男性に声を掛けられた。

  「もしかしてbaruさんですか?」
 
フォロワーのKimKen(@KimKenAJ)さんだった。しばらく雑談をしていたが、彼は800km地点にホテルを取ったと言う。しかも、自転車乗りに優しいルートインとのことだった。

  「ここのルートイン、基本的に予約で一杯だけど、電話をしたら取れることもありますよ」
 
という情報を頂く。この段階では健康ランドに泊まるつもりだったので、軽く聞き流していたのだが……約2日後、この情報に救われることになる。

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9/19 20:30、スタート地点である駐車場に集合。明かりの類は全く無く、隣の人の顔も良く解らない。かろうじて認識できたのは、ちば(chiba_ken_1030)さん、がんちょ(@gan_tyo)さん、サバキャン(@centor)さん、そしてこのブルベに誘ってくれたYO-TAさんくらい。それなりに知り合いは居るはずだが、誰がいるのかさっぱり解らなかった。


CPQylXpUEAAw7HK.jpg

間もなくブリーフィング開始。

  「えー、仙台で嵐のコンサートが行われているため、混雑が予想されます!
   宿も取りにくくなっているので気をつけてください!」

   
辺りに笑いが起こる。まさかブリーフィングで嵐の名前が出るとは。ただ、この警告は実に正しかった。この時は認識していなかったが、嵐のコンサートはシルバーウィークを通して行われるもので(4日間開催の野外ライブ/動員数20万人)、東北全体の宿泊施設に影響が出るほどだったのである。

ブリーフィングが終了し、20:50あたりから車検開始。スタッフの皆さんが総出で車検をしてくれた。正規のスタート時刻よりも少し早く車検が完了。

暗闇の中、1000kmの旅路がスタートした。

(つづく)
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BRM919宮城1000 ①START:寒河江~PC1:松島

スタートからしばらくは寒河江~天童の街中を行く。がんちょさん、サバキャンさんらが同じ集団にいる。

はじめはゆっくり行くつもりだったが、集団が大きくなってしまったので単独先行開始。追い風基調なこともあったが、心拍を上げずに35km/h以上を出せている。PBPの後、派手に休んだだけあって疲労は抜けているようだ。


天童駅前を抜け、東へ進路を変えると俄かに登りが始まる。関山峠を登り、仙台へと降りる関山街道である。ここで、PBPベスト&ろんぐらいだぁすベストを着た2人組に抜かれる。この時は誰か解らなかったが、PBPで知り合ったNAO(@i7015)さん、kotonoha(@Nd2CuO4)さんのトレインだったようだ。次いで、またまたPBP組のちばさんに抜かれる。やはりPBPから一ヶ月で1000kmに参加するような人は猛者ばかりだ。


徐々に斜度が上がり、周りも峠らしい風景になってきた。ここで追いついてきたのは、スタート前に話したKimKenさん。特に打合せをしたわけではないが、同じようなペースだったので、二人で関山峠を登っていく。関山峠の標高は約500m。実はPBPの最高標高地点よりも高い。この時点では、今回のルートの最高地点はここだと思っていたが、さすがにそんなことはなかった。


9/19 22:20、関山峠に到達してダウンヒルに突入。下っている途中で、先行しているはずのちばさんに追いつく。下りは攻めない性分らしい。ここからは3人パックで仙台を目指す。

もうすぐ仙台の街へと入る地点で、道の真ん中に人が立っていて急ブレーキ! 足元には三角形の反射板。そして人の後ろには大破した車があった。どうやら、今しがた事故が起こったばかりのようだった。車は派手に壊れていたものの、人は無事のようだったので先に行こうとすると、道路にオイルが漏れている。これは危ない……一応、Twitterで事故について注意喚起の報告を入れる。

宮城県庁前あたりは信号に引っかかりまくったが、思ったよりも混雑は無い。時刻は23:00前後ということで、噂の「嵐」渋滞が起きていることを懸念していたが、杞憂に終わったようだ。

懐かしのR4を横切ると、いよいよ郊外に入っていく。塩釜の駅前を横切ると、右手に海の気配がし始めた。暗くて全く見えないが、潮の香りがする。日本三景、松島まではもうすぐだ。

(つづく)
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BRM919宮城1000 ②PC1:松島~PC2:一関

9/20 00:19、PC1:サンクス松島高城店(94km地点)に到着。実は初の松島なのだが、真っ暗で何も見えない。以前、同じく日本三景に挙げられる、宮島を走ったときも真夜中だった気がする。

ここで、先行していたkotonohaさんと再会。PBP以来一ヶ月ぶりだ。そして、

  「baruさんですか?」
 
と話しかけてきた赤ジャージのお方がNAO(@i7015)さんだった。Twitterで繋がりはあったものの、実は初対面。PBPを73時間で完走しただけあって、かなりスピードのある方だ。

気温は着実に下がってきていた。体が冷える前に、トイレと買い物だけ手早く済ませてPCを離脱。離脱後しばらくすると、NAO&kotonohaトレインに抜かれ、次いでちばさんに抜かされるというお決まりの展開。ここからはアップダウンの連続するエリアなので、個人的には我慢の区間である。


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いくつかの山を越えて、平坦な街中を走っていると、急に人影がライトに照らされて驚く。よくよく見てみると、それは等身大の人形だった。これは……サイボーグ009

周辺には同じような人形が何体も立っている。目の前にあった蔵作りの建物に書いてあったのは「石ノ森章太郎ふるさと記念館」。後で調べたところ、漫画家の石ノ森章太郎はこの辺り出身だということで建てられた記念館だそうだ。しかし、真夜中にいきなり道端に人形が置いてあると言うのは、少々心臓に悪い。……真夜中に走っているほうが悪いのだけど。

路面の綺麗なバイパスに入った。ここは花泉バイパスというらしく、8月30日に開通したばかりらしい。直前にキューシート変更が入り、こちらのバイパスを通るようになったと記憶している。距離は多少伸びたようだが、走りやすい道であった。

  (確か次のPCは171km地点だったよな……)
  
と思っていたが、通りがかったファミリーマートに大量の自転車が。皆、寒いので休憩をしているのかな?と思ったが、実はここがPCであった。10kmの勘違い。危なく通り過ぎるところだった。

(つづく)
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群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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