東京→糸魚川ファストラン2015 プロローグ

東京→糸魚川ファストラン クラシック。今年で第44回を数える、日本最古のロングライドイベントである。

第40回までは、高尾山口→糸魚川の283kmであったが、2012年から山梨→糸魚川のコースに変更。直江津周りのコースとなることで、再び距離は300kmを越えた。

本イベントはレースではない。しかし、制限時間を一杯に使って走るイベントでもない。交通ルールを守って、自分の精一杯の速さで目的地にたどり着く「ファストラン」イベントである。

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今年は「糸魚川」に対するモチベーションがイマイチ高くはなかった。理由は「PBP(パリ~ブレスト~パリ)」の存在。前週の「興津600」で参加資格を得て、気持ちはすっかり海の向こうに行っていた。「糸魚川」は高負荷・長時間のため、その後故障することも多く、あまり気が乗らなかったのも事実である。

いつもならばチームで借りたハイエースで深夜出発なのだが、今回は前日入り。チームにメンバーが増えたので、車に入りきらなかったのが理由。午後半休を取って、中央線で石和温泉駅へと向かった。


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石和温泉では、がんちょさんオススメの洋食屋「ドンキホーテ」でカツレツをいただく。これは美味い。ブルベでは石和温泉付近を通ることは多いので、近くを通ることがあればまた食べに来たいものだ。


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前泊したのは、「石和セントラル」という場所。よく解らず予約したが、物凄く広い。マンションの一室をホテルとして提供しているようで、一階には温泉の大浴場もある。コンビ二も併設しており、良い宿だった。ここを拠点に、山梨の山岳地帯を巡る合宿をしても面白いかもしれない。

夜10時には消灯して就寝。部屋が広すぎて若干落ち着かなかったが、すぐに意識が落ちた。

(つづく)
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東京→糸魚川ファストラン2015 スタート前

3:45、アラームで目を覚ます。

カーテンを開けると、路面はドライ。雨予報だったが、何とか今年も雨は避けられたか……と思っていた。しかし、直後に「Yahoo地図」アプリから「雨雲接近」の報せが入る。雨雲レーダーを見ると、付近は間もなく雨雲に包まれる。ほどなくして、雨が降り始めた。

そして、ここで心拍計を忘れたことに気付く。「下関→大阪」といい、「青森→東京」といい、心拍計を忘れたライドは大抵オーバーペースになって自滅している。今回も同じことになるのではないかとテンションは一層下がってしまった。


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外していた泥除けを装着し、雨具を来てホテルをチェックアウト。降りは強くないが、路面はすっかりウェットである。今回のために取り付けたContinental Competitionは22Cと若干細く、接地感が希薄。細心の注意を払い、スタート地点である「万力公園」へと向かった。


4時半に万力公園に到着。チームメイトに挨拶をする。今回は、マウロさん、ふぃりっぷさんと同じウェーブでのスタート。本来はナイロン先生もここに加わるはずだったが、直前で仕事が入ってしまいキャンセルとなった。登りの強いこの二人に果たして着いて行けるかどうか……。

雨はすぐ止むと踏んで、雨具を脱いでスタート地点に着く。5:01、時間通りにスタートした。

(つづく)
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東京→糸魚川ファストラン2015 ①START:山梨~CP1:岡谷

雁坂みちを3人パックで一路西へ。さすがにマウロさんもふぃりっぷさんも慎重で、そこまでスピードを出さない。おかげで問題なく着いていく事ができる。ただ、二人とも泥除けをつけていないので、跳ね上げられた水が顔を直撃する。これだから雨の日は嫌だ。


山梨の善光寺脇を抜け、小さな登りを終えるとR20に合流する。ここからは川沿いで直進ばかりなので、路面に気をつける必要は無い……と思っていたが、所々現れる橋の継ぎ目が怖い。昨年秋、雨レースで落車してからというもの、グレーチング・マンホール・白線の類の上を抜けるときは自転車を倒さないと決めている。当然、減速しなければならないわけで、追いつくのに脚を使う。何度目かの継ぎ目を越える際に、ついにチームメイトからは千切れてしまった。


富士見峠は単独行で登っていく。大きめの列車が来たものの、付いていく気も起こらなかったので見逃し。一人で峠を越える。

峠の先はダウンヒル。富士見峠のダウンヒルは道幅も狭く、路面も良くない。ウェットだと気を使って神経が疲れる。ランドヌールの端くれゆえ、雨天走行はそれなりにこなしてきた。しかし、慣れないタイヤで、ある程度のスピードを出すのはリスキーである。この辺りから「もうやめたいなぁ」という気持ちが強くなっていた。

このまま走り続けて落車という事態は避けたい。そうなればPBPの出場に黄色信号が灯ってしまう。「糸魚川」はエントリーするために1500km走る必要は無いし、毎年開催される。しかし、PBPは4年に一回。苦労して獲得した出場機会を棒に振りたくはなかった。

  チェックポイントで雨が降っていたらリタイヤしよう。

雨脚は弱まる様子もない。次のチェックポイントの岡谷までの距離は約30km。ここまでに雨が上がらなければ、大事を取ってやめてしまおう。7年目にして初リタイヤとなるのは悔しいが、怪我をするよりはマシである。あと一時間も頑張れば楽になれる。そうなると、心なしか脚が軽くなった。


しかし、諏訪湖の湖岸を走っていると、雨が弱まってきた。若干の晴れ間も見える。アレレ、どういうことだ……。釈然としない気持ちのまま、岡谷のチェックポイントに到着した。

(つづく)
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東京→糸魚川ファストラン2015 ②CP1:岡谷~CP2:大岡

7:48、CP1:ファミリーマート岡谷山下町店(84km地点)に到着。タイムカードを受付に提出。糸魚川はブルベカードではなく、タイムカードを使う。ただ、記入は手動である。


先ほどまで降っていた雨はすっかり上がっていた。困った。これではリタイヤできないではないか。

サポートカーのパピコさん、ざくさんに声を掛けてタオルを貸して貰う。アイウェアに付いた雫を拭い、スタートの準備をする。話を聞くと、5分ほど前にマウロさんたちは出て行ったらしい。さすが速い。


10分程度の休憩で出発。CP1を出ると、すぐに塩尻峠へのアプローチ。傾斜はキツいが、距離の短い旧道を駆け上がる。再び国道20号に合流すると、うっすらと霧が。塩尻峠で霧とは珍しい……と考えていたのだが、標高が上がるにつれて濃くなる霧。峠に達する頃には視界が10m以下になっていた。これでダウンヒルに突入するのか……。気を引き締めて下り始める。

こうした霧の中で頼りになるのは「白線」である。フロントライトを点灯して、白線を照らすように下れば、オーバーランを防ぐことが出来る。ただ、信号に気をつけながらなので、中々難易度は高いのであるが……塩尻側の下りで信号があるのは、道の駅の前のみだったはず。そこさえ気をつければ良い。

高出交差点まで下りきり、ここで二段階右折。目の前には先週泊まりに来た「ルートイン塩尻」が。このままここで眠りたい。


塩尻の街まで来ると、ようやく霧が晴れてきた。後ろから来た列車に乗るが、イマイチ遅いので自ら先頭を引く。松本に入ったあたりで、後ろから一際大きな体躯のサイクリストが前に出てきた。不動の最速ライダー、アンディ・ウッドさんだ。後ろには、元国体代表で現在もJPTを走る菅原さん。間違いなく、「糸魚川」の最速列車である。

好機とばかりに、後ろに付かせてもらう。犀川沿いの緩い下りの道なので、付いて行くだけなら辛くは無い。登り基調に転じる「塔ノ原」交差点まではスイスイ到着。しかし、ここからはアップダウンに加えてカーブの多い道。またも橋の継ぎ目で減速したところで千切れてしまった。あと5kmくらいでCP2なのに……ま、雨も止みそうにないし、CP2で雨が降っていたら今度こそリタイヤしよう。

だがしかし。CPが近づくに連れて弱まる雨脚。「またこのパターンかよ……」と思いながら、CP2の道の駅に飛び込んだ。

(つづく)
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東京→糸魚川ファストラン2015 ③CP2:大岡~CP3

10:15、CP2:道の駅 大岡物産センター(150km地点)に到着。またもここだけ雨が止んでいる。リタイヤする理由がなくなってしまった。

ここでトラブル発生。サイクルコンピュータとして使っているGPS「eTrex30」が起動しない。何らかのトラブルだろうか……起動画面で止まってしまうので、諦めて走り出す。ルートは解っているし、心拍ギリギリで走るほど追い込むつもりも無い。ログが取れないのは残念だが、最後まで走るのに問題は無いだろう。

まもなく、長野市街地へ。雨は完全に上がって、晴れ間も見えてきた。同時に上がる気温。熱中症にならないように意識して水を飲む。この区間は知らないチームの二人組とパックで走る。ちょうどいいペースだったが、長野の中心部で自分とは違う道に行ってしまった。


「糸魚川」の推奨ルートでは、この先の黒姫高原までR19で登ることになっている。しかし、善光寺裏にある「坂中トンネル」を抜けるルートの方が10kmほど短い。ブルベと違って推奨ルートに強制力は無いので、近道のほうを行く。

ここで問題となったのが「善光寺 ご開帳」である。今年は7年に一度のご開帳の年であり、いつもでは考えられないほど車が多かった。路肩も狭いので、渋滞に捕まってしまう。あとから考えてみれば、先ほど別ルートを行った二人組はコレを見越して他のルートに行ったのだろう。付いていけばよかった。

何とか善光寺を抜け、坂中トンネルの登りへ。割と斜度はキツいが、例年と違って日差しがキツくないので登りやすい。あまり苦しむこともなく、坂中トンネルに辿り着くことができた。このトンネル、登り勾配の嫌なトンネルだが、路肩は広くて走りやすい。

トンネルを抜ければ、チェックポイントまであと少し。残り距離も100kmを切っていた。

(つづく)
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ばる

Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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