TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) プロローグ

「キャノボ達成者は次に何を目指すのか?」

2011年9月、キャノボスレでこんな話題が上がった。

「日本版PBPで、往復とか…」
「東京ー大阪―東京…TOTか。なんかトイレみたいだ」


「TOT」の呼称が生まれた瞬間である。
まさか一年後に自身が実際に走ることになるなんて、書き込んだ当人はこの時知る由も無かったのだ・・・。


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時は流れ2012年7月。同じくキャノンボーラーの将軍さん(ロングライダースvol2.5参照)が、Twitterのイベント告知サイト「Twipla」でこんな募集を始めた。


Tokyo-Osaka-Tokyo(TOT)開催(自転車ファストランロングライドチャレンジ企画)

自転車で東京-大阪間の往復 約1100kmを走る壮大なロングライドのチャレンジ企画。
Tokyo-Osaka-Tokyo、略してTOT。
ブルベ最高峰PBPからのインスパイア。2ch発祥の東京大阪キャノンボールとフュージョン。
自転車で東海道を走ることに魅せられた全国各地の猛者どもが一斉にチャレンジ。
ひとりでは出来なくても志を同じとする同志がいれば完走できるはず。
道中で参加者同士でエール交換できればもっと頑張れる。
実行委員無しの完全自己完結型の大人の自転車遊びです。




将軍さんは昨年のPBPに都合により出られず。そのため、代わりに一人で東京大阪を往復しようと考えたらしい。しかし「どう考えても一人じゃ片道でやる気が無くなる」ということで実行はしなかったんだとか。

そこでこの企画である。レギュレーションは以下の通り。


・自転車で東京-大阪間の往路復路を完走することを目標とします。
・東京は『日本橋道路元標』、大阪は『梅田新道道路元標』を起点・終点とします。
・一斉スタートではなく、全国各地の好きな場所から好きな時間にスタートとします。
 スタートは2012/10/6~8の間とします。
・スタート直前、折返し地点(東京日本橋or大阪梅新)到着後、及びゴール直後に写真付きで
 Tweetすることで完走の証とします。
・ゴールまでの時間制限はありません。



キャノボやブルベとは違って、サポートの制限も無いし、集団走行も可。時間制限も無い。もちろん参加費も0円。個人的なサイクリングを同時多発的に行う格好になる。

そしてこの企画のミソは、「スタート/ゴールが東海道のどこでも良い」こと。これにより、参加者同士がルート上ですれ違う可能性が高まる。かつて、自分がキャノボ中に浜名湖で261さんとすれ違った際にはエールを交わし(ロングライダース1.0参照)、その時のテンションの高まりは尋常ではなかった。その状態を意図的に作り出して完走のパワーに変えようというわけだ。


しかし、当初、実は自分はTOT不参加の予定であった。先約が合ったので。

261さんと共に秋の糸魚川ファストランに出場しよう!と5月から決まっていた。その予定日がちょうどTOTの予定日と重なっていたのである。TOTへの興味は多分にあったが、約束を破る訳にはいかない。後ろ髪を引かれつつも、不参加の予定を将軍さんに伝えていた。


2012年8月、急に将軍さんからDMが届く。何だろう?と思って開けてみると内容は以下のようなものだった。


  「実は急に台湾転勤が決まって、TOTは出られそうにない。
   言い出しっぺが不参加だと、企画が空中分解するかもしれない。
   そこで、baruさんに主催者兼参加者役をお願いしたい。
   代打がbaruさんなら皆も納得してくれるはず。」

   

あまりに突然の話に驚く。頼りにされるのは光栄だが、糸魚川の約束もある。

数日迷った末に出した結論は、「将軍さんの話を受諾する」であった。それはすなわち、261さんとの約束を破ることを意味する。しかし、どうやらこの話を出される数日前に、261さんは将軍さんから話を聞いていたらしい。261さんは快く自分を送り出してくれた。非常に申し訳ないが、これで心置きなくTOTに全力投球出来る事になった。

・・・そうと決まれば全力で行くぞ!!
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) 準備編

主催の役割を受けた日から、参加者勧誘に奔走する。フォロワーさんの中で、ロングライドの実力があり興味を持ってもらえそうな人に声をかける。更に、自転車イベント会場でも勧誘を。出場希望者はどんどん増えていった。

中でも特筆すべきはキクミミさんを口説けたことである。キクミミさんは初音ミクのコスプレで各地のイベントに出没する有名人。乗鞍でお近づきになる機会があったため、その時に軽く誘ってみたところ、なんと参加検討の答えを頂けた。これにより、TOTへの注目度は一気に高まったと思われる。


最終的には出場者は18人という大所帯に。


・初音ミク
・ママチャリで東京→名古屋を20時間以内に走る人
・MTBで1200kmブルベを完走した人
・キャノボを達成した人
・サコライドを全部完走した人
・PBPを完走した人(後、DNS)
・トリプルSRを達成した人(後、DNS)



etc・・・いずれ劣らぬ猛者が揃った。ロングライド界のスーパーロボット大戦という感じ。なお、メンバー詳細はTOT参加者紹介を参照下さい。


参加者勧誘と並行して、当日のインフラ整備も始める。まずは公式Twitterアカウント@TOT_cycleを作成。告知はここから行うことにした。また、今回のコースであるR1周辺の施設情報を調べあげてメンバーに展開。道中の健康ランド・スーパー銭湯等の仮眠施設、郵便局の「ゆうゆう窓口」の一覧などを作成した。


そしてサポートの根回し。今回は会社の先輩である、HN「おっちゃん」がサポートに名乗りを上げてくれた。バイクで3日で1700km走ったとか、車で2日で2000km走ったとか(しかも高速使わずに)、今回のTOT出場者に劣らぬ伝説を持つ御方である。今回はサポートカーを出して頂いた。

TOT一週間前にはルートと計画の説明、サポート用の荷物を受け渡すために打ち合わせを設定。基本的にはブルベのように、チェックポイントでのサポートを原則とすることにした(自己責任と言われるブルベだが、PCでのみ他者によるサポートが認められている)。そこで必要な荷物があれば参加者全員に提供するという形を取る。フロアポンプやスペアホイールもお預けしたので、大抵のトラブルには対処できるサポート体制が整った。


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主催者としての準備と同時に、参加者としての準備も始める。


まずはルート。往復同じルートでは飽きると思ったので、以下のようにすることにした。

【往路】箱根を避けて御殿場までR246で迂回。関西はR1ベース。546km。
【復路】R25~R163で紀伊半島横断。箱根を登って東京にゴール。526km。


往復1072km。このルートを想定し、同じようなルートを走る「サコライド御前崎」をTOTの3週間前に実施。他にも静岡で分からないルートを試走し、GPSが無くても走れるだけの情報を頭に叩き込んだ。


次にプラン。制限時間はないが、一応の目標タイムは決めておきたい。無理のないペースで積み上げて一体何時間で走れるか?と計算してみると「58時間45分」という数字が算出された。


2004.jpg



スタートは、東京→大阪キャノボをやったときに似せて夜中の0時。キャノボ時は1時スタートと決めているが、これは箱根のダウンヒルで夜明けを迎えるため。キャノボペースでTOTを走れるわけがないので、1時間スタート時間を早くすれば御殿場のダウンヒルで夜明けを迎えられるはず。


最後に装備。これが一番悩んだ。キャノボをやるなら、雨が降らない日を選べば良い。しかし、TOTは日付が決まっている。58時間45分という事は、走り切るのに3日間掛かるということ。その間、全く雨に降られない可能性はかなり低いと考えられる。元々ポリシーとして「雨の日は極力走らない」という考えであるため、雨具らしい雨具は持っていなかった。

そこで、泥よけや防水サドルバッグ、トップチューブバッグ、雨具一式をこの機会に調達。何だかんだで、全部で5万円近くはふっ飛ばしたと思う。特に泥よけは悩みまくり、最終的に7本くらい買ってしまった。世にも珍しい泥よけ沼にハマった格好である。

2001.jpg



かくして全天候型マシンが出来上がった。雨よ、来るなら来い!
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) スタート前

10/5 22:00。サポートカーに乗って、おっちゃんが川崎の我が家の前にやってきた。サポート機器の詰め込みを行い、スタート地点である日本橋まで送って頂く。キャノボにしても、日本橋まで行くのが結構面倒なのだ。自分だけ楽をして申し訳ないが、そこは主催者特権ということでお許し頂きたく。

車中で少しでも仮眠を取ろうと思ったが、緊張のためか眠ることは出来なかった。「このタクシーが嫌なんですよねぇ」などと雑談を交わしながら緊張をほぐす。

23:10、スタート地点日本橋に到着。そして、約束の地、日本国道路元標前に向かう。

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夜更けの日本橋に大量の人と自転車。Twitterで「見送りの人で凄いことになっている!」と聞いていたが、実際に見てみるとかなり異様な光景である。通行人からも注目の的であった。警察に注意されないかと不安であったが、そういった事もなく。最終的には20人以上の見送りの方が日本橋に集合してくれた。

ロングライダースからもあきばっくす編集長を始め、いしこうさん、たぴもさん、ところでさん、野田さん、はにべあさん、44くんが集合。各々から差し入れを大量に頂いて、「差し入れ長者」状態。今回はポケットの大きな「ニコ生ジャージ」で往路を走る予定だったので、ポケットにはそれなりの余裕があったのが幸いだった。更にスタート直前には、川崎から自走でナイロン先生が登場。皆様、お忙しい中ありがとうございます!


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ふぃりっぷさんはいつも通りのMTBにフラットペダル仕様。この自転車を渋峠の頂上で見た時は衝撃だったなぁ・・・などと思い出す。これから一緒に走れることが光栄だ。


3002.jpg


徐々に参加者も集まり、0時スタート組のキクミミさん、ふぃりっぷさん、pa4fik0くん、なるさんが日本橋に集合。スタートの刻を待つ。

しかし、もうひとり0時スタート予定のチャリモさんがいつまで経っても来ない。事前情報で気分屋ということを聞いていたので、今回は不参加かな?・・・と思ったら、スタート5分前になって登場。スタート3分前でもおにぎりを食べている。何かオーラすら感じる落ち着きっぷりだ。

0時スタート組は6人。この中でpa4fik0くんのみが片道コース。あとの5人は東京大阪往復を目指す。


カウントダウンが始まる。
5、4、3、2、1・・・0。


10/6 00:00、TOT開幕。
1100kmに及ぶ旅、いざスタートッ!!
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ①東京:日本橋~静岡:富士

なぜかスタートは自分が先頭になる。主催者という事で前に出されたのだろうか?まぁ慣れてる道なので調度良い。それに自分は戸塚で他の参加者とは違う道に行く事にしていた。戸塚まで、しばしパレードラン気分を味わう。

4001.jpg


時折ふぃりっぷさんと先頭を交代しながら夜のR15を駆け抜ける。ふぃりっぷさんは「MTBランドヌール」として名が通っているが、今回も勿論MTBでの参戦。あの太いタイヤで普通に35km/h巡航をするのだから恐れ入る。体躯も大きいので、後ろに付いていて楽だった。

キャノボほどペースを上げないので、信号には引っかかりまくり。時間帯的にタクシーも多く、かなり気を使う。自分としては、せめて都内を出るまではパレードラン状態にしたかったので、車列が千切れないように気をつけた。

00:53、六郷橋に差し掛かる。キャノボ時の41分台での突破に比べるとかなりスローペースだが、距離が倍である以上、これくらいは許容範囲だ。六郷橋を降りた所の競馬場前交差点も信号は青(大抵昼間は引っかかる)。幸先が良い。


4002.jpg



神奈川に入るとペースも大分安定する。時折、あきばっくすさんと野田さんが先回りして写真を撮ってくれた。更に、鶴見では本来0時の同時スタートだったhazumitさんが待機。パンクのためスタート時間を翌日にし、写真撮影のサポートに回ってくれていた。気合が入る。


4004.jpg



保土ヶ谷の手前で信号のタイミングで、自分より後ろは全員付き切れ。待っていようかなぁ、と思ったけれど脚は止めたくないので、ペースを落として後続を待つ。しばらくスローペースで走っていると、後方からスプリントを掛けてくるオレンジのK2T2ジャージ。チャリモさんである。前半からぶっ飛ばしてるなぁ・・・。あっという間に権太坂方面へと消えていった。あとから聞いたら、自分がアタックを掛けたと勘違いしたらしい。オイオイ、こんな所でアタック掛けてどーすんだよ?ゴールは1000kmの彼方だゼェ?(by 酒巻玲於奈)


鎌倉街道との分岐となる保土ヶ谷橋交差点で、残りの4人と再会。まずは戸塚を目指す。戸塚は昼間であれば「開かずの踏切」を避けるために迂回ルートを取るが、今回は深夜。開いている踏切をラクラク突破。どうやらR1の地下化工事を行なっていたらしく、踏切は片側が封鎖されていた。地下化が完了すれば迂回ルートを取る必要もなくなる。キャノボルートも日々変わっていくのだな、と感慨深かった。



踏切を渡った所で、一行とはお別れ。お互いに「気をつけて!」と言葉を交わし、自分はここから長後街道を行く。事前に試走したR246の御前崎越えルートだ。獲得標高は箱根を越える場合より100m少ない。また、下る距離も長く、斜度も緩いので高速巡航の得意なルーラータイプ向けコースである。今回はタイムを縮めるというよりは体力温存目的でこちらのコースを選択した。





伊勢原からR246に合流し、まずは善波峠を片付ける。普段はアウターだが、無理せずインナーに落とす。事前には自転車仲間の@tsune171さんに来て頂ける予定だったが、見当たらなかったのでそのまま先に行く。


03:42、セブンイレブン秦野菖蒲東店に到着(79km地点)。予定より12分遅れ。不味い、ゆったり走りすぎたか。補給を素早く買って6分でコンビニ離脱。

R246の神奈川・静岡県境は夜中から明け方は交通量が少ない。ただし物流トラックは昼夜関係無く走っているので注意は必要だが、走るなら反射ベストとライトてんこ盛りで夜中がベストだと思っている。夜中の閑散としたR246を抜け、駿河小山からはK394に入る。

一色交差点からR246復帰。ここから少し登って、御殿場駅前あたりからはひたすらにダウンヒルだ。この辺りでちょうど夜も明けた。良いタイミング。

御殿場駅前でウインドブレーカーを着こみ、ダウンヒル開始。元々信号は少ないのだが、接続もよくスムーズに進む。千福南の少し先で自転車通行禁止となるが、ここで道路脇のスロープを降りて桃園からR246に復帰。このルートも3回目なので慣れたものである。あとは沼津まで下って、沼津バイパスに突入した。


御殿場から沼津まで、ダウンヒル23km。GPSログを見ると、グロスで34km/hという驚異的な速度で下っている。これが箱根よりも御殿場周りを選ぶメリットだ。

東田子の浦駅の辺りで沼津バイパスを離脱し、K380へ。ここからは勝手知ったるキャノボルート。檜交差点から旭化成の工場横を抜ければ富士由比バイパスに合流出来る。


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6:39、ローソン富士宮島店に到着(153km地点)。ここで予定タイムに復帰。このポイントでは、サポートカーと、富士在住の@shunzzyさんが待っていてくれた。以後、サポートカーは事前に設定した60km地点のコンビニに先回りして待ってくれていた。ドライバーの「おっちゃん」、お疲れ様です。

さぁ、遅れは取り戻した。ここからは予定表通りに走る。
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TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) ②静岡:富士~静岡:浜名湖

富士の休憩地点からは@shunzzyさんが一緒に走ってくれた。清水駅まで見送ってくれるとのこと。

冨士川を渡り、富士由比バイパスの下をくぐった所で、右手から見覚えのある水玉ジャージが飛び出してきた。あれは・・・なるさん!?いつの間に追いつかれたのだろう。結構なペースで走っていたはずだが。なるさんは静岡県民だけあり、どこか自分が知らない抜け道を使ったのかもしれない。

なるさんのペースは速く、なかなか追いつかない。さすがに王滝100kmを7時間以内で走り抜けている実力は伊達ではない。由比の街を抜けて、寺尾交差点でようやく追いき、3人の集団に。キャノボではお約束の太平洋岸自転車道を行く。相変わらずココは走りづらい。駿河健康ランドの脇から東海道に復帰し、清水方面を目指す。いつもだとこの辺りから西風を感じるのだが、今回は無風か追い風基調。悪くない。


静岡駅の手前で@shunzzyさんとお別れ。しばらくはなるさんと先頭交代をしていたが、彼のペースがやたら速い。多分24時間切りを狙っているのではないか?というペース。これに付いて行ったら自分は往復出来ないと思い、脚を緩めて千切れた。遠くなる背中を見送る。キャノボルートで千切られるのは悔しいけど、今回は完走目的なので仕方ないと自分に言い聞かせる。

宇津ノ谷峠をトンネルで越え、藤枝→島田。この辺りは難しいバイパスも無くて楽である。特に何も考えずに突破。


09:12、セブンイレブン島田六合店に到着(212km地点)。なるさんを追いかけて頑張った区間があったおかげか?予定より23分も先行している。予定から速すぎても疲れるだけなので、ここで大休憩を取ることにした。


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まずは腰を落ち着けて、冷やしラーメンを食べる。普段の10月ならばこの時期に冷やしラーメンなんて売ってない気がするのだが、今年は暑いせいかまだ売っていた。疲れていてもスルっと入るのが冷やし麺の魅力。


そして、もう一つやるべきことがあった。道中、@D09SPEED(犬速)さんの指摘によって明らかになった絶望的な事実に対する対策だ。

今回は往復コースということもあり、着替えは必須。サポートカーに積んでも良いが、受け取れるとは限らない。郵便局留めで荷物を送る方法が最も確実だ。地域の本局には「ゆうゆう窓口」と呼ばれる窓口があり、更に大きい都市では24時間営業だったりする。セルフドロップバッグを行うには打って付けの場所が郵便局なのだ。

9月のうちにルート上にある全ての「ゆうゆう窓口」の情報は洗い出し済み。それによると、ゆうゆう窓口の守口支店(大阪府守口市)はルート上にあり、しかも24時間営業。ここならばスムーズに荷物が受け取れると思い、TOTスタート前日に局留めで荷物を発送していたのだ。


だがしかし。


  「午前4時の時間には守口市店のゆうゆう窓口閉まってますね・・
   最速8時からのようです。お荷物の受け取りは大丈夫でしょうか 」

   
犬速さんから上記のツッコミが入った。嘘だろ!?と思って携帯で調べてみると、確かに営業時間が「8:00~24:00」となっている。おかしい。確か自分が調べた時は24時間営業だったはずだが・・・ただ、事実として8時まで受け取れないのは確かだ。何とか手を打つ必要がある。確か近くの枚方郵便局にも24時間営業のゆうゆう窓口があったはず。そこに荷物を転送してもらえば良いのではないか?と考えた。

早速、ゆうゆう窓口の守口支店に電話をかける。

  「すみません、24時間営業だと思ってそちらに荷物を局留めで送ったんですが・・・
   近くの24時間営業のところに転送とかって可能ですか?」
  「あー、そうなんですね・・・
   実は今月から24時間営業じゃなくなったんですよ。」

   
・・・なんですと!?後で分かったことだが、赤字削減のために24時間営業の支店は2012年10月からかなり削減されたらしい。大阪府内の24時間営業支店はわずか3支店に削減されたそうだ。

  「というわけで枚方も24時間営業じゃなくなりまして。
   大阪駅の近くですと、大阪北郵便局くらいしかありませんね。」

   
大阪北郵便局には一度行ったことがある。東京→大阪キャノボを達成した時に荷物を送った郵便局だ。駅から結構遠く、アクセスの悪い場所にあったと記憶している。しかしそこでしか受け取れないならば仕方ない。そちらに転送してもらうようにお願いした。なんとか荷物は受け取れそうだ。



さて、島田が終わると大井川を越えてすぐに金谷峠に差し掛かる。キャノボならそれなりに踏んでいくところだが、今回は迷うこと無くギヤをインナーに落として回していく。脇に見える茶畑を見ながらゆるゆると登頂。一旦下って登り返す所にある茶屋で休憩を入れた。時間にはまだ余裕があるのでジュースでも飲もうかと。

ヒルクラ後の定番、ファンタグレープを飲んでいると、向こうから登ってくる自転車の影。誰だろう?と思ったらpa4fik0くんではないか。結構差を付けたような気でいたが、彼もいっぱしのキャノンボーラー。やるじゃない。

pa4fik0くんを見送り、ジュースを飲み終わった所で出発。登り返しを登って、一気にダウンヒルだ。掛川の街に入った所でpa4fik0くん補足。ふふふ、平坦なら逃がさんぜ?小集団で袋井のバイパスを通過する。この辺りは慣れたもので、体が勝手に反応してバイパスを回避してくれる。完全に東海道に調教されている気がする。

しかし、磐田に差し掛かった所でボトルの水が切れていることに気づく。pa4fik0くんには先に行ってもらうことにした。ダブルボトル体制にしたのだが、それでも水がすぐに無くなる。想像以上に気温が高い。Edgeを見ると、気温は30度を超えていた。10月なのに・・・真夏日。


天竜川を超えれば、浜松!鰻の誘惑に駆られながらも、慣れたルートで浜松バイパスに突入。トラックの走行風で一気に走りが楽になる。浜名湖の北を抜ける「姫街道ルート」の方が距離はたしかに短いのだが、快適度は浜松バイパスの方が上だなー、と個人的には思う。コンビニも多いし、平坦だし。

IMGP3756.jpg

12:20、セブンイレブン浜松篠原町店に到着(273km地点)。予定より15分早い。ここでpa4fik0くんに追いついた。が、トイレに入っている間に出発してしまっていたw うんうん、キャノンボーラーならそれでいいのだ。

Twitterの実況を眺めていると、どうやら逆方向から出発したアイスさんがそろそろここを通るとのこと。対向車線に気を使っているが、中々来ない。こちらもボーっとしている時間はない。とりあえず出発するか~と思ってコンビニの駐車場から出た瞬間。

IMGP3760.jpg


すれ違いの決定的瞬間。ホントにコンビニ出てすぐにすれ違った。

  「気をつけて!」
  「そっちも気をつけて!」

  
とエールを交わす。奇しくも、この場所はキャノボで261さんとエールを交わした場所から1kmと離れていない地点であった。今この瞬間、東海道を同じ思いで走っている人が他にもいるのだ。一瞬ではあったのだが、体に力がみなぎる。

これが、すれ違いの力。このイベントの真価はココにあるのだ。
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プロフィール

ばる

Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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