Fleche2015 エピローグ

「ロードバイク以外で大阪東京を走ろう」という、一見突飛な思いつきで始まった今年のFleche挑戦。メンバーのリタイヤというトラブルはあったものの、その他は大きなトラブルも無く終わることが出来た。ロードバイク以外でこの距離を走れるとは、やった本人ながら驚きである。


二年連続でチームで大阪→東京を成功させることが出来たのは、ある種奇跡に近い気がする。単純に「走れる」メンバーを揃えるだけでは足りない。作戦を理解し、実践してくれるメンバーを揃え、なおかつ天候と運に恵まれる必要がある。今年は昨年の経験を活かし無駄な停止時間を減らしつつ、運も良かったと言えるだろう。


なお、今年Flecheを主催したAR日本橋は、Flecheの毎年開催を目指している(サイトに記載あり)。AudaxJapan内での承認を得る必要はあるはずだが、来年もNice Placeが日本橋になる可能性は高い。となると、周囲からはこんな期待も掛けられる。


  「来年はママチャリですか? ピストですか?」
  「それとも、中山道ルート?」

  
申し訳ないが、現時点ではどちらの予定も無い。というか、Flecheで「大阪→東京」は今年で最後になると思う。さすがにこれ以上、自転車の性能を落として走りきることは無理だし、中山道ルートは単独でも難しい。それに何より、「やりきった感」が凄い。


来年、どこのFlecheを走ることになるかは解らない。ただ、どこかの団体のFlecheには出ていると思う。恐らく来年は「距離」ではなく、違う方向でテーマを考えてFlecheに臨む事になるはずだ。今から来年のFlecheが楽しみである。


最後に、今回のFlecheを開催・運営されたAR日本橋のスタッフの方々に御礼申し上げます。事前のコース精査、当日の運営等、ご対応頂いたおかげで走りに集中することが出来ました。ありがとうございました。


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(終わり)

【走行データ】
ルート: http://yahoo.jp/10P5NY
通算距離: 523km
走行時間: 23時間49分 (ネット: 21時間10分)
平均時速: 22.0km/h (ネット: 24.7km/h)
平均心拍: 127bpm
獲得標高: 2758m

テーマ : 自転車(スポーツ用)
ジャンル : スポーツ

Fleche2015 ゴール受付&懇親会編

ゴールをしても、受付をしなければ認定とはならない。ゴール受付開始は8:30からなので、まだ2時間程度余裕がある。

恐らく、30分遅れでスタートした「二本橋」チームもそろそろゴールするはずなので、「7時まで元標前で待とうか?」と話していたのだが。Twitterを確認すると、こんな書き込みが。


なんと、途中までは余裕で先行していたはずの「二本橋」チームが、時間内に日本橋まで走ることを諦めた模様。一体何があったのか調べてみると、どうやらHideさんが落車していたらしい。沼津で彼らが止まっていたのは、パンクではなく落車だったということだった。昨年、落車で完走すら危ぶまれた身としては、人事とは思えない。大事は無かったようで、一応走り続けてはいるようなのは不幸中の幸いであった。

Flecheは先頭を引く時間が5分の1で済む一方、トラブルの確率は5倍になる。我々のチームはほぼノートラブルだったのに対し、「二本橋」チームはパンクも多かったらしい。やはりFlecheは難しい。


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「二本橋」チームの到着を出迎えるのは諦め、リフレッシュのために秋葉原の銭湯「江戸遊」へ。しかし、入場は7時までで入れず。あと30分早く来ていれば……!仕方ないので、受付までの時間を神田のデニーズで過ごすことに。全員、凄い勢いで食事を平らげる。チャリモさんは定食を2食も食べていた。一応ゴールではお弁当が出るはずなのだが……。

  チャリモ「きっと去年みたいに量は少ないでしょ。
       大丈夫、大丈夫」

       
ふぃりっぷさんは食べ終わると即寝落ち。私も10分ほどウトウトさせてもらった。
       

08:15、ゴール受付兼懇親会の会場である「ルポール麹町」へ移動開始。先頭は土地勘のあるふぃりっぷさん。神田から麹町に向かうには皇居の周りを走る。日曜の朝なので、自転車乗りも多い。ゆっくり走っているはずの彼らに、簡単に追い抜かれる我々。さすがにもう力が残っていない。


8:30、予定通りにルポール麹町に到着。一昼夜走ってきたままの格好で入るのが躊躇されるくらい綺麗なホテルだ。

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自転車を指定された駐輪場所に置いていると、二本橋チームがやってきた。24時間の地点は鶴見(519km)。タイムオーバーしてからも走り続け、25時間台で日本橋まで走ったとのこと。あれだけのトラブルがあってそこまで走るのは素直に凄い。


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受付でスタッフの方にレシートとブルベカードを渡そうと思ったのだが、今年はブルベカードはセルフ記入とのこと。懇親会の会場でカードの記入を行い、全員分を纏めて提出。これでようやく全ての手続きが終わった。


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落ち着いて、弁当を食べる。なお、チャリモさんはやはりファミレスで食べ過ぎたらしく、弁当を食べきるのに苦戦していたw

ほどなくして、今回のFlecheに参加した各チームの挨拶が始まった。今年も昨年同様に天気に恵まれ、雨に降られたチームはほとんど無かったようだ。西側スタートのチームは概ね追い風に助けられて楽な行程だったのに対し、北側スタートのチームは大変だったらしい。強烈な南風で、3時間で40kmしか進まなかったそうだ。Flecheは「矢のごとく」一方向に走ることが望ましいとされている。風向きに嫌われると厳しいな、と改めて思ったのだった。

今回の懇親会での挨拶順は、認定距離順ではなく申請距離順だったため、我々のチームがトリから二番目、「二本橋」チームがトリであった。だが、今年も昨年から2年連続で最長距離認定だった点はちょっとこの場でアピールしておきたい。

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懇親会が終わり、三々五々解散。それぞれの帰路へ着いた。

(つづく)

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Fleche2015 ゴール後編

06:19、日本国道路元標に到着!

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(写真提供: 北狼さん) 
実際にはその少し先のファミリーマートがゴールなのだが、まだ時間があるので、しばし元標前で休むことに。あと11分あれば+4kmくらいは距離が稼げそうだが、もうやる気はこれっぽっちも残っていない。やり切った!


元標前には、出迎えに多数の方が駆けつけてくれていた。

 ・北狼さん
 ・Sanaさん
 ・サメハルさん
 ・ゆずほさん
 ・ze-taさん

 
と、それに加えて電車で先回りしていたAZEさん。皆様、お出迎えありがとうございました。


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早速、ゴール記念の撮影。キクミミさんは真の姿に変身しての撮影となった。この後、秋葉原で開催される「やっちゃばフェス」に参加するとのことで、変身アイテムをチームメイトの方が持ってきていたと……昨年はゴール後に群馬の試乗会のゲストに行っていたし、ホントこの人はタフだ。


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06:30、GOAL:ファミリーマート日本橋三越前店でレシートをゲット。時間ぴったり。これにて、本当に「Team東海道五十三次」のFlecheはゴールとなった。皆様、お疲れ様でした!

(つづく)

Fleche2015 本編⑨PC7:東戸塚~GOAL:日本橋

04:30、PC7(22時間地点): ファミリーマート小浦権太坂店に到着。

距離は484km。昨年より1kmほどゴールに近い地点で22時間を迎えることが出来た。慌しくブラックサンダーだけを買い、即離脱。所要時間3分。残り1時間57分、残り距離は39km。


保土ヶ谷から横浜へ向かう途中で夜明けを迎える。車も少しずつ増え始めた。昨年はここから、キクミミさんとAZEさんによる強力な引きで貯金を稼ぐことが出来た。しかし、今年はAZEさんはリタイヤ。さすがのキクミミさんも小径車ではかなり辛かったようで、全く前を引けなくなっていた。横浜時点では昨年より先行しているが、まだまだ油断は出来ない。

ふぃりっぷさんを先頭に早朝のR15を駆け抜ける。ここは私の普段の練習コース。信号パターンも全て把握しているので、後ろからペースの上げ下げの指示を出す。昨年よりペースは遅いが、それほどのロスも無く六郷橋に到達することが出来た。


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神奈川と東京の境である六郷橋。ここから日本橋までの距離は19kmであり、通常の自転車での所要時間は約60分。この時点で残りは67分。よほど信号に引っかからなければ問題が無い。これは行けるか!?

東京に入り、最初はふぃりっぷさんが先頭を行く。昨年同様、蒲田のあたりで信号に引っかかりまくる。が、これは想定内。焦らず先へ。

品川の手前で私が先頭に出る。東京に入ってからと言うもの、テンションがMAX。かなり疲れていたはずなのに、体調が完全に復活している。気が付くとスピードを上げすぎてしまい、後続から文句を言われた。はやる気持ちが抑えきれていない。浜名湖時点ではほぼ諦めていた日本橋への到達が、不可能ではないところまで近づいているのだ。興奮しないはずがない。


青看板に表示される「日本橋」までの距離が1kmずつ減っていく。

10km、9km、8km……。常に残りペースを計算しながら走るが、新橋に差し掛かった辺りで勝ちを確信した。残り20分であと4km。もう大丈夫だろう。


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銀座からの区間はウイニングラン。昨年と同様、「ラストはリーダーが前へ」ということで、私が先頭に。日本橋の手前ではカメラを構えて手を振るAZEさんの姿が!先回りして、ゴールを待ってくれていたようだ。


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4本の矢が、無事日本橋にゴール!!スタートから23時間49分、飛距離は523kmだった。


(つづく)

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Fleche2015 本編⑧箱根湯本~PC7:東戸塚

02:01、セブンイレブン 箱根湯本店(432km)に到着。

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下りで冷え切った体を温めるため、全員ガッツリ補給を入れる。私はチーズバーガーとホットレモン。他の人は天丼などを食べていた。そこまで余裕は無いので、

  「2:10には出発しますよ!」

と発破を掛ける。4分で天丼を食べることを強いられるチャリモさん。すまん。


2:11にはコンビ二を離脱。三枚橋から小田原の街へ。ここで、伊豆半島方面から何人かの自転車乗りが走ってきた。他のフレッシュのチームか?と思ったけど、かなりバラけている。後で調べてみたところ、AJ西東京の400kmブルベの参加者だったようだ。思い返してみると、他のチームと交差したのは最初から最後まで「二本橋」だけであった。割と東海道を走るチームは多かったと思うのだが、時間が噛みあわなかったようだ。


大磯までは私の一本引き。大磯からのR134はチャリモさんが前を引く。湘南大橋の温度計は12度を指していた。かなり温かい。R134でもAJ西東京のブルベと思しきライダーを多く見かけた。


03:23、計画上では休憩地点としていた茅ヶ崎のサザンビーチ前のセブンイレブンに到着。予定より7分早いが、ここからの残り距離は61km。休憩してしまうと、残り3時間で60kmを走らなければならなくなってしまう。さらに、途中には22時間地点でレシートを貰う必要があるので、さらに求められる平均速度が上がる。


  「時間が無いので、ここのコンビ二は飛ばします!!」

  
ここでバッファを使用。コンビ二休憩分の7分を貯金に追加する。貯金は14分に増加。あと1時間後には22時間地点のコンビ二に寄る必要があるわけで、それまで持つ程度の補給は全員が持っていた。


浜須賀交差点から遊行寺坂を登り、戸塚方面へ。R1沿いのアミューズメント施設「ROUND1」は深夜4時だというのに煌々と明かりを放っている。

  「こんな時間に遊んでる人がいるんですねぇ」
  
などと話をしたが、我々もこんな時間に遊んでいることに気付く。人のことを言えないな、と苦笑した。


戸塚駅はキャノンボールお馴染みの人道を通って突破。つい先日、「開かずの踏切」が閉鎖されたが、それを知らずに迷ったチームも多かったようだ。今回通ったルートは以下。自転車で戸塚駅をスムーズに抜けるなら知っておいて損は無い抜け道である。

  戸塚踏切回避ルート(戸塚駅周辺)
  http://cannonball24.blog89.fc2.com/blog-entry-36.html

不動坂交差点でたっぷり信号待ちをし、権太坂方面へ。そろそろスタートから22時間を迎える。


Flecheに於いては、他のブルベとは違う特別なルールが存在する。

  ・22時間時点で居る場所を証明しなければならない
  ・22時間時点から24時間時点までで25km以上移動しなければならない

  
つまり、22時間時点で最寄のコンビ二でレシートを貰う必要がある。昨年は権太坂の上りで22時間を迎えたが、今年はもう少し先まで行けそうだ。


(つづく)

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Fleche2015 本編⑦PC6:三島~箱根湯本

23:59、PC6: ローソン ニュー箱根店(403km)に到着。

キクミミさんのチームメイトであるパンダザウルスさんが応援に来てくれた。ありがとうございます。


大阪方面からキャノンボールをする場合、残り120kmとなるこのローソンに到達した時点のタイムが達成の目安となる。この時点で、残り時間が6時間以下だとギリギリ。残り時間が6時間半あれば、ほぼ達成王手と言って良い。浜名湖時点では日本橋まで辿り着くことをほぼ諦めていたのだが、ここに来て達成の目が出てきた。

しかし、ラスボスたる箱根を抜けるまでは油断できない。去年のFlecheでの実績は以下である。

  ローソン~箱根峠: 70分
 
今回は、ここに至るまでの疲労と、車種による駆動効率の低下を加味し、1割程度遅い78分と見積もった。さて、本当にその通りに走れるだろうか?


日付は変わって00:08、出発。昨年は調子を崩し、一番後ろを走っていたチャリモさんだったが、今年は調子がいい。ふぃりっぷさんと共に、軽快に先頭を引いていく。しんがりはキクミミさんだが、もちろん本気は出していない。自分が千切れないように、後ろからプレッシャーを掛けてくれていたようだ。

大阪方面から走ってきた場合、大抵この辺りでは心拍がもう上がらなくなっている事が多いのだが、今回はそうでもなかった。心拍は160bpm程度まで上げられている。時折、物凄いスピードで通り過ぎるていく走り屋にはヒヤヒヤするものの、順調に標高を稼いでいく。不思議と辛さはあまり無い。


01:23、箱根峠に到着!ローソンから75分。予想よりも3分速く登りきった。この局面に来て3分のリードは大きい。

4月も中盤とは言え、深夜の芦ノ湖はやはり冷える。Garminの気温表示は4度。昨年よりは5度も暖かいが、寒いものは寒い。峠でウインドブレーカーを着込み、ダウンヒルへ。今年はそこまでの寒さではないので、芦ノ湖畔のセブンイレブンはスルー。そのままの勢いで箱根旧道の下りに突入した。

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これまで由比以外では抑えていた秘密兵器、moonのX-POWER600を最大照度で点灯。これは明るい!真夜中の箱根旧道でもこれなら大丈夫だ。

ダウンヒルの隊列は、ブレーキの制動力順。ディスクブレーキの29er二人が前を行き、次にVブレーキの私、最後がキャリパーブレーキのキクミミさん。が、しばらく下ったところで、

  「ズザザザザザ!!!」
  
という音。まさかキクミミさん落車!?と思ったら、足の裏でブレーキを掛けながら下っているではないか。

  キクミミ「小径はブレーキがあまり効かないから、こっちの方が楽だお( ^ω^)」
  
……なんというか、本当にデタラメな人だ、この人w まぁ、こんな所で現役のシクロクロッサーでもあるキクミミさんが落車するはずもないのだが。


派手な音を立てながら、4人組が真夜中の箱根旧道を下っていく。幸い、走り屋に遭遇することは無かった。

(つづく)

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Fleche2015 本編⑥PC5:蒲原~PC6:三島

22:31、PC5: セブンイレブン清水蒲原新栄店(371km)に到着。

ここでようやく予定に追いついた。とは言え、貯金は2分。油断は出来ない。

坐骨部分に擦れの痛みが出てきたので、皮膚保護クリームをトイレで塗りなおす。今回使ったクリームは「プロテクトS1」の新バージョン。通常4~6時間程度だった効果の持続時間が延びているらしい。モニターを依頼されてテスト投入したのだが、これは良い。塗りなおしの回数がかなり少なくて済む。

以前、TJAR(トランスジャパンアルプスレース)の応援に行った時に、同じく応援に来ていた製造元の社長と知り合い、その際に「もっと長く持つバージョンを作って欲しい」と直訴。その結果として新製品のモニターを依頼された。この時点でスタートから16時間。持続時間はかなり長くなったと言えるようだ。正式発売が待ち遠しい。

停止時間11分で出発。予定より2分早く着いたが、4分余分に停止したので、再び2分の借金に突入。しかし、この追い風ならば、箱根の麓までに借金を返すことは難しくないはずだ。


富士川を越え、吉原から旧東海道へ。千本浜を右手に、集団を率いるのはチャリモさんだ。ここに来ても35km/h近い速さで巡航できることには感服する。

この区間でまたも歩道に反射ベストの集団。三度目の「二本橋」チームだ。


  「どうしましたー?」


と、聞いてみたけれど、「大丈夫」と曖昧な返事。またパンクかな?と思って、そのまま先に行く。実際はこの時、大変なことが起こっていたことを後で知ることになるのである。

沼津、三島と抜け、目指すは箱根の麓。いよいよラスボスだ。


(つづく)

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Fleche2015 本編⑤PC4:島田~PC5:蒲原

20:05、PC4:ローソン 島田中央店(313km)に到着。

落車トラブルがあった昨年より14分も遅い。それでも、PC3に比べて借金を10分返すことが出来た。急いでコンビ二を出発しようと思ったが、トイレが混雑しており思った以上に難航。そんな中でも、ローソン限定の「リラックマ」キャンペーンに応募するため、パンに付いている応募シールをせっせと剥がしてフレームに貼り付けているキクミミさん。この人の溢れ出る余裕はいつも凄いなーと思う。9分休憩で離脱。


相変わらず追い風は吹いている。藤枝からは宇津ノ谷トンネルへの登りが始まるが、労せずして突破。静岡の街で信号は増えるものの、既に渋滞のピーク時間は過ぎている。スルスルと清水から興津へ。


興津からは昨年と同じく富士由比バイパスを走る。昨年の繰り返しになるが、新興津川橋が自転車通行不可であるだけで、興津~寺尾の区間は自転車は車道を走ることが出来る。ただし、かなり怖い。路肩があまり広くない割に、車は90km/h近いスピードを出していることもある。そのため、富士由比バイパス合流直前には、「全員、全灯、全力で点灯をお願いします!」と注意喚起した。

先頭はふぃりっぷさん。が、西倉沢の踏切を前に減速。


  baru「今日はいつものブルベじゃないから寺尾まで直進だよ!」
  ふぃりっぷ「あ、そっか!」

  
  
ブルベでもこの富士由比バイパスはよく通過するのだが、寺尾交差点に行く前に以下のようなルートで由比の街中に入ってしまう。ふぃりっぷさんはいつもの癖で、ここを曲がろうとしてしまったようだ。だからGPSに道の情報を入れてきてとあれほど(略

  西倉沢合流ルート(由比駅周辺)
  http://cannonball24.blog89.fc2.com/blog-entry-144.html

 
寺尾交差点から由比の市街地へ。一週間前の試走では、ここで桜海老のかき揚げ丼を食べたが、そんなことをしている暇はもちろん無い。それ以前に、時間的にどの店もやっていないのだが。ペースは予定に戻りつつある。富士川手前のPC5へと、急ぎ歩を進めた。

(つづく)

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Fleche2015 本編④PC3:浜名湖~PC4:島田

17:05、PC3:セブンイレブン 新居町浜名店(246km)に到着。

10分遅れだった潮見坂に比べて多少は借金を返したものの、予定より6分遅れての到着となった。昨年に比べると24分も遅い。昨年、あれだけ楽だった区間でまさかの向かい風を食らったのは大きかった。

メンバーのダメージも大きい。ここまでコンビ二は7分休憩を厳守してきたが、「もう少し休ませて!」との要望。私は私でシューズの中で微妙な靴擦れが起きていたので、靴を脱いでしばし脱力した。厚めの冬用靴下を履いてきたのは失敗だったかもしれない。暑いし。

そうこうしていると、目の前を通り過ぎていく5人の影。「二本橋」チームだ! 30分遅れでスタートしたはずの彼らに、ほぼ中間点で追いつかれてしまった。彼らは我々よりも18kmほど多く走っているはずなので、平均速度にして+1.5km/hほど速いことになる。

手を振って彼らを見送る。ガチ仕様のロードに対して、車種混成でよくここまで逃げたとも思うが、やはり多少の悔しさはあった。


14分の休憩で出発。ライバルである「二本橋」チームに追い抜かれたことで、若干緊張感が抜けてしまったメンバーたち。予定に対して遅れは10分に拡大していた。いくら追い風とはいえ、この時点で10分の遅れは痛い。やはり、車種混成で日本橋まで辿り着くのは絵に描いた餅だったのだろうか? この時点では、箱根は越えられても、平塚辺りでタイムアップを迎えるのではないかと思っていた。


浜名湖バイパスは追い風で楽々。巡航速度も35km/h以上に乗せられるようになった。天竜川を越え、バイパス多発エリアに突入。ここは一週間前に試走をしておいたので全く迷うことはなかった。


袋井の街中で、反射ベストの集団が歩道に座り込んでいるのが目に入る。どこのチームだろう?と思ったら、「二本橋」チーム。パンクしたとのことで、全員で対策をしていたようだ。もうゴールまで会えないかと思っていたが、思わぬ形で再度先行することに。途切れかけていた緊張感がメンバーに戻るのを感じた。磐田~袋井~掛川までは信号の多いエリアであるものの、予定からさほど遅れずに金谷峠の入口に到達することが出来た。

金谷峠は中盤の難所。昨年は脚が残っていたが、今年は前半の向かい風で結構脚を使ってしまったので辛い。

峠に辿り着くと、後ろから迫ってくる光の集団。またしても「二本橋」チームだ! 先ほどは気付かなかったが、リーダーのHideさんはバイザーの付いたエアロヘルメットを被っていた。どう考えてもブルベを走るような装備ではないw ま、そこは変な車種で走っている我々もお互い様なのだが……。

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Flecheでは複数チームが混走することは望ましくないので、先に我々のチームがダウンヒル開始。しかし、やはり平均速度が違いすぎる。島田の街で先行され、遠ざかる背中を見送った。


(つづく)

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Fleche2015 本編③PC2:名古屋~PC3:浜名湖

13:05、PC2: ローソン中川東中島店に到着。

まだ予定の時間には乗っているが、昨年よりも10分以上遅い。感覚的にはそれほど遅れていた自覚はなかったが、関~四日市区間(ゆるい下り)で巡航速度が稼げなかったのが原因だろう。やはりロードとそれ以外では巡航速度に大きな差がある。

皆、前のコンビニと同様に素早くトイレと買い物を済ませているが、どうもAZEさんの調子が悪そうだ。胃が痛く、補給が上手く入らないらしい。


  AZE「とりあえず後ろにくっついて行きます」

 
他のメンバーは独り身だが、AZEさんは違う。趣味のイベントで無理をさせてご家族に迷惑を掛ける訳にはいかない。無理はしないようにと伝えた。

こちらのコンビニも予定通り、7分で出発。名古屋の街を横切り、伝馬町の迂回路へ入ろうとした時にトラブル発生。ダンシングをしようとした所、


  くるっ
  

と、バーエンドバーと共にグリップが回転した。落車するかと思ったが、なんとか踏みとどまる。グリップの固定が甘かったらしい。トラブル発生の旨をメンバーに伝え、歩道に停止して対処を行う。


wdJpncQl.jpg 
しかし、何度固定しても回転してしまう。このグリップはバーエンドバーと一体型。グリップが固定できないとダンシングが出来ない。さすがに残り360kmをダンシング抜きで乗り切るのは無理だ。

対処をしている間、チャリモさんは縁石に座り込んで体力を回復させようとしていた。しかし、時間が掛かっているのを見かねて、ハンドルを覗きこんできた。


  チャリモ「ああ、これはダメだよ。グリップが奥まで入っていない。」

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チャリモさんの指摘を受けてよく見てみると、ステムからグリップまでの距離が明らかに違う。回転した左側のグリップの方が明らかに外側にあった。ブレーキレバーとシフトレバーの位置をステム側に近づけ、よりグリップを奥へと押し込み、固定。これでようやく回転しなくなった!ロスタイム約5分。


伝馬町駅付近の陸橋は自転車通行禁止なので、一旦右側に渡って迂回路へ。踏切を渡って、陸橋の下を潜る。陸橋が終わったところでR1に復帰。最初に来たときには迷ったものだが、今は全くロスすることが無く抜けられるようになった。

松田橋の交差点を右折すると、進路は南方面へ。昨年はここから追い風フィーバーが始まったのだが……まさかの向かい風。ここでのペースアップを見込んでいたため、多少焦る。ここで無駄な力を使うわけにはいかないので、速度を上げすぎないように走る。


豊川駅ガード下の自転車通行不可箇所を回避すると、安城から本宿まで軽い登りが始まる。ここに来て登りが得意なはずのAZEさんが遅れ始めた。


  AZE「補給が全く入らへん……」

 
名古屋のコンビ二で既に調子が悪そうだったが、余計に悪化してしまったらしい。「チーム紹介」の自転車の写真を見てもらうと解るが、AZEさんのマシンは超・前傾。これで内臓が圧迫されたことと、急激に上がった気温で消化器に異常をきたしたのではないかと推測される。

水は飲めるものの、ウイダーインゼリーすらも吐き気がして入らないとのこと。ロングライドにおいて、補給が取れないということは致命傷である。ゆっくり休憩する余裕があるようなライドなら回復まで待つ手はあるが、今回はそれも出来ない。

しばらくは騙し騙し付いてきていたものの、本宿手前で決定的に遅れ始めた。……仕方ない。事前の作戦会議で、こういう時にどうするかは決めていた。


  baru「AZEさん、申し訳ないですが……
     補給が入らない以上、引導を渡さなければなりません。」
  AZE「解りました。
     だましだまし浜松まで走って、そこから新幹線乗ります。」

     
200km地点で、AZEさんリタイア。ルール上、Flecheは3人がゴールまで辿り着けばよい。逆に言えば2人まではリタイアが許される。全員でゴールしたい想いも当然あったのだが、「調子が悪い人や決定的なトラブルが発生したら、待たずにチームとしてのゴールを優先する」と作戦会議で決めていた。それに従っただけではあるのだが……やはり割り切れない気持ちだった。


残り4人。愛知と静岡の県境である潮見坂に辿り着いた辺りでは、予定に対して10分近くまで遅れが拡大していた。このままでは不味い……と思っていたのだが。潮見坂を下りきり、進路が西になった瞬間、追い風を感じた。昨年は北西風だったのに対し、今年の風は南西風。やっと南に進む区間が終わり、向かい風成分がなくなったのだ。

浜名湖は、今回のルート上で最も南に位置する。東京はルート上で最も北。つまり、風向きが変わらなければ、以後は基本的に追い風であるということだ。多少の勝算は出てきたか……と思いつつも、背負った借金を返して予定通りの時間にまで復帰しなければならない。

少しでも遅れを取り戻すべく、スピードアップ。浜名湖畔のPC3まで、最も元気なふぃりっぷさんを先頭に駆け抜けたのだった。


(つづく)

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プロフィール

ばる

Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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